リビアでは石油・ガスが依然として主要な経済の原動力です。2024年、この部門はGDPの約65%、輸出の93%、政府歳入の72%を占めました。この集中によって、石油生産、紛争、制度上の対立、為替レートの変化への影響を強く受ける一方、その経済規模が示すほど広範な雇用は生まれていません。農業、建設、自動車修理、介護・医療サービス、貿易、製造業、ICT、デジタルサービス、小規模事業は、特に復興や民間投資が進む地域で、経済の多角化と雇用創出の可能性があります。 雇用構造では公共部門と非公式労働が大きな割合を占めます。世界銀行の2023年評価では、就業人口の85%超が公共部門と非公式部門を合わせた分野に属し、最新の国別概要では民間部門は労働力の約14%とされています。非公式労働は短期、単発、日払いの場合があり、明確な契約や確実な社会保障を伴わないことがよくあります。公的な仕事は通常、所得の安定性や賃金以外の給付が比較的良好ですが、現地の民間企業では賃金が低く、労働条件が予測しにくい場合があります。法律第16号(2023年)は労働者の最低賃金を定めていますが、現在の賃金を全国で信頼できる形で比較するデータはありません。2024年のディナール切り下げにより、名目賃金の上昇が購買力を維持しないおそれもあります。 公表されている失業率は、統一された最新の時系列ではありません。出典、年、定義によって、推計は約15%から19.6%の範囲です。世界銀行の2023年推計は19.6%で、国連の2025年社会経済報告は約15%としました。同じ国連報告では、15~35歳の若年失業率を約48%とし、2024年の指標では若年女性が68.8%、若年男性が41.5%でした。労働参加率もデータセットによって異なり、2022年の全体約49%と、2024年の女性32.8%、男性63.3%という指標があります。こうした差異は別々の統計系列を反映しており、出典を確認せずに正確な変化とみなすことはできません。 女性は特に公教育、行政、医療サービスに集中しています。社会規範、介護責任、民間部門へのアクセスの制限、技能の不一致が、女性の就職や昇進に影響します。大学卒業資格は就職の有力な予測要因ですが、教育から仕事への移行は依然として弱い状況です。技術・職業訓練は、技術・職業教育省、技術系カレッジや研究所、労働・リハビリテーション省の訓練センター、その他のプログラムを通じて提供されています。一方、雇用主は卒業者の技能が民間部門の需要に必ずしも合わないと報告しています。建設技能、農業、自動車関連、介護・医療、ICT、デジタル技能、起業、マーケティングは、繰り返し実践的な訓練の優先分野として挙げられますが、リビアには職種ごとの正確な需要を示す最新の統一公的登録簿はありません。 地域によって状況は異なります。トリポリと西部、ベンガジと東部、ミスラタと中西部は、主な雇用・サービス拠点です。セブハと南部では需要が弱く、アクセス障壁、制度上の不足、地域の治安・社会的制約があります。移民労働者や求職者も、仕事とサービスが得やすいため、都市部や沿岸部に集中しています。地域統計が不完全なため、トリポリの状況を全国の基準として扱うことはできません。 求職者は、労働・リハビリテーション省の雇用事務所、登録サービス、労働市場庁の支援、総合情報庁と開発した全国労働市場情報ポータルを利用できます。若者向けワンストップ雇用センターはトリポリ、ベンガジ、セブハにあります。プログラムは2023年に、訓練参加者642人、履歴書、カバーレター、面接、情報技術、電子マーケティング、グラフィックデザイン、携帯電話修理などのキャリア準備活動435人を報告しました。訓練や登録は機会へのアクセスを改善する場合がありますが、求人や特定の就職期間を保証するものではありません。リビアの求職者は、こうしたサービスに加えて、公的・民間雇用主への応募、技術訓練、小規模事業、自営業を組み合わせることができます。 労働・リハビリテーション省は、雇用サービス、人材育成、検査、労働安全衛生、外国人労働者の手続きを規制します。労働市場庁は、労働需給情報、国内・外国労働者の代替、民間部門のマッチング、小規模事業支援を行います。労働関係法第12号(2010年、2016年改正)は、契約、雇用事務所、職業訓練、休暇、医療・社会的ケア、雇用終了、家事労働、紛争、検査を対象とします。法律第3号(2024年)は社会保障法第13号(1980年)を改正しました。これらの正式な規則は非公式な慣行より強い法的効力を持ちますが、法執行と制度の適用範囲には地域差があります。雇用主には労働安全衛生、情報提供、訓練に関する義務もあります。 外国人労働者はリビアの労働力を構成する重要な要素です。合法的な雇用には通常、労働・リハビリテーション省の手続きによる雇用主の承認、契約、就労許可、就労カードが必要です。政府はまた、国内労働力を優先し、該当する場合には外国人労働者を代替する政策を適用します。不規則な移住は、同省の通常の労働市場業務とは別に扱われます。国際移住機関は2024年11~12月、100自治体に47国籍の移民824,131人を記録しました。79%が安定した雇用を報告し、雇用中の男性のほぼ半数が建設業で働いていました。2024年3~5月のDTMデータでは、就労許可のない移民の失業率は23%、許可を持つ移民では6%でした。これらの数値は、普遍的な就職率や一般的な手数料免除を示すものではありません。 石油生産の中断、紛争、中央銀行の決定、インフラ損傷、治安状況は、労働需要を急速に変える場合があります。2025年に推計されたGDP成長率約13.3~13.4%、石油GDP成長率約17.4%という回復だけでは、広範で安定した雇用拡大を示しません。中期的な成長は炭化水素に大きく依存しています。経済の多角化には、機能する制度、インフラ、安全、信用、外貨へのアクセス、小規模事業の発展、訓練と雇用主の需要との連携改善が必要です。都市・職種別の求人、賃金、技能を信頼できる形で比較する全国統一の最新登録簿はないため、応募やキャリア計画は具体的な地域、雇用主、契約、最新状況に照らして確認してください。
リビアの労働市場
リビアの労働市場は、求職者を雇用主、公的機関、訓練提供者につなげますが、利用できる機会は部門、地域、立場によって大きく異なります。石油・ガスは国民所得の大部分を生み出す一方、多くの雇用は公共部門と非公式な仕事が占め、民間企業の雇用割合は小さく、賃金も不安定なことがよくあります。若者と女性は特に高い障壁に直面し、教育が民間部門の需要に合わない場合もあります。正式な雇用サービス、技術訓練、外国人労働者の認可された雇用制度はありますが、リビア各地で提供範囲と実施状況が異なります。
ヒント
リビアの労働市場を一つの全国市場ではなく、複数の異なる経路として考えてください。安定性、所得、技能、法的保護に関するニーズに応じて、公的雇用、正式な民間雇用、訓練、自営業、短期の非公式労働から選び、具体的な都市の状況を確認してください。雇用主や地域について確認できない全国的な賃金、求人、就職率の想定に頼らないでください。

