ネパールの雇用主には、会社、個人企業、パートナーシップ、協同組合、非営利・営利団体、事業者、サービス提供者が含まれます。現地語の「रोजगारदाता」と「व्यवस्थापक」は雇用主または管理する側を指します。雇用主だけを担当する独立した単一機関はありません。雇用主は一般に労働・労働安全局(DOLOS)、労働事務所、社会保障基金(SSF)、労働裁判所、労働組合の登録では労働組合登録官またはDOLOSと関わります。州・市町村機関は主に行政面に関わり、中心的義務は全国労働規則に基づきます。茶、家事労働、危険作業、観光、建設などには分野別要件が加わる場合があります。 雇用主は執行管理者を任命し、各労働者に書面の雇用契約または採用通知を交付します。労働区分は通常、業務単位、期間単位、臨時、パートタイムです。臨時勤務は月7日まで、パートタイムは週35時間までです。研修生は1日8時間、週48時間まで働くことができ、他の労働者と同等の労働安全保護を受けます。外国人労働者には就労許可とDOLOSの手続きが適用され、契約条件は法定最低基準を下回ってはなりません。労働者供給業者には許可が必要で、通常は中核業務以外に限り労働者を供給できます。元請け雇用主は供給業者を確認し、供給された労働者が賃金、設備、労働安全の保護を受けるようにする責任を引き続き負います。 賃金と労働条件は法定最低基準を下回ってはならず、労働協約が変更を認める場合を除き、雇用主が一方的に引き下げることはできません。賃金は雇用開始日から発生します。2025年7月17日発効の規則について、茶園以外で確認された最低額は月額NPR 19,550(基本給NPR 12,170、生活費手当NPR 7,380)、日額NPR 754、時間額NPR 101です。パートタイムの確認額は時間額NPR 107です。後日の変更については該当する官報を確認してください。通常労働時間は1日8時間、週48時間までで、5時間後に30分の休憩があります。時間外労働は1日4時間、週24時間までで、基本賃金の1.5倍が支払われます。支払いは契約に従います。1か月未満の労働者は業務終了後3日以内に、臨時労働者は直ちに賃金を受け取ります。適法な控除のみ認められます。 SSF対象の正式雇用では、基本給に対する月額拠出の合計は31%で、労働者から11%を控除し、雇用主が20%を負担します。雇用主は賃金対象月の終了後25日以内に合計額を納付します。拠出の内訳は、健康・出産1%、事故・障害1.4%、扶養家族保護0.27%、老齢28.33%です。SSF対象の場合、積立基金、退職一時金、医療に関する義務は通常この拠出制度に統合されます。雇用主は法定傷害保険の保険料も負担し、最低補償額はNPR 700,000です。インフォーマル労働者や自営業者がSSFに加入できても、正式な雇用関係に適用される雇用主の義務が自動的に発生するわけではありません。 雇用主は宗教、カースト、性別、民族、出身、言語、思想などによる差別を防止しなければなりません。年次業績評価は、評価基準と手続きが公正で、評価期間前に周知されていれば実施できます。雇用主はフィードバックと改善のための合理的な機会を与え、労働者は異議を記録できます。職場管理には内部規程または細則が必要とされ、労働事務所への登録と労働者への配布が必要です。懲戒解雇には原則として公正な手続きが必要です。労働者10人以上の事業所では、通常、解雇前に労働者へ7日間の弁明機会を与えます。業績を理由とする解雇は適用規則に従い、3回連続の不満足な評価後に行われる場合があります。 雇用主は職場の安全衛生方針を作成、実施、登録します。方針には現場の危険、機械、事故、危険化学物質への対応が含まれ、化学的、物理的、生物学的リスクを管理します。労働者には理解できる言語で情報と研修を提供し、個人用保護具を無料で支給し、警告標識と安全な出入口を整えます。敷地内の非労働者も保護し、事故と職業病をDOLOS-ILMISを通じて報告します。労働者派遣者を含め20人以上の事業所は、労働者代表が参加する安全衛生委員会を設置し、年4回以上会合を開きます。DOLOSには査察権限があり、現行規則は危険作業と職業病の通知も対象とします。 労働者は労働組合を結成・加入・運営できます。企業内労働組合の申請には、署名10人以上かつ全従業員の少なくとも25%の加入が必要です。労働者10人以上の事業所には、生産性や業務方法の対話と苦情処理を行う労使関係委員会、および団体交渉委員会が必要です。書面の団体交渉通知を受けた雇用主は、7日以内に回答し、会合を手配します。労働協約は当事者を拘束します。雇用主は組合活動への干渉、脅迫、証拠捏造、報復、適法な組織化の妨害をしてはなりません。管理職級の労働者は組合の団体要求やストライキの役割から除外されます。 個人の苦情は通常、雇用主の内部手続きから始まり、労働事務所またはDOLOSの苦情・請求ポータルに進む場合があります。集団要求は通常、団体交渉と調停を経て、未解決なら労働法に基づく事務所決定、仲介、仲裁に進みます。裁定と不服申立ては労働裁判所が扱います。DOLOS-ILMISは労働監査、苦情、請求、労働協約、事故・疾病報告、労働者供給業務を支援します。決定や合意は執行でき、不履行には罰金、補償、未払金、倍額賠償などの制裁があり得ます。 特別な事情では、雇用主は労働者を待機扱いにできます。現地では「जगेडा」と呼ばれます。労働者10人以上の事業所では、協議なしの待機は15日までです。それを超える期間には、公式組合または労使関係委員会との協議が必要です。財政難、合併による余剰、部分・全面閉鎖を理由に人員を削減する場合、通常は少なくとも30日前に労働事務所と公式組合、活動中の組合または委員会へ通知します。代替策、選定基準、条件も協議します。通常の選定順は、外国人労働者の雇用終了、比較的規律違反の多い労働者、業績不振者、同じ業務の中で最も新しい採用者の順に優先しますが、理由があれば別の順序も可能です。勤続1年以上の労働者には、勤続年数1年ごとに基本給1か月分、1年未満は比例分を支給します。事業所が2年以内に再開または人員を増やす場合、通知後に整理された労働者を優先します。 不正行為の場合を除き、解雇予告期間は勤続4週間以下なら1日、4週間超から1年までなら7日、1年超なら30日です。必要な予告をしない雇用主は、その代わりに補償を支払います。健康・障害に関する保護により、配置転換が必要となり、解雇判断に影響する場合があります。労働者は違法解雇に異議を申し立て、復職または補償を求めることができます。登録とSSF加入手続きにはSSF Employerポータル、労働監査その他の遵守手続きにはDOLOS-ILMISを利用します。
ネパールの雇用主
ネパールの雇用主は、仕事を組織し、労働者を採用・管理し、賃金を支払い、安全な労働環境を整えます。労働法2074(2017年)と労働規則2075が主な枠組みで、労働・労働安全局と社会保障基金がこれを支えます。主な義務は、書面による雇用条件、法定賃金、社会保障拠出、労働安全衛生、公正な管理、紛争や人員変更に関する適法な手続きです。
ヒント
ネパールで雇用主を務める際は、採用判断だけでなく日常の法令遵守体制を整えましょう。労働者が増える前に、書面条件、適法な給与計算、SSF納付、安全管理、労働者向け手続きを確立してください。外国人労働者、労働者供給業者、人員削減には追加条件があるため、実行前に確認してください。手続きを省くと、未払金、補償請求、制裁につながる場合があります。

