保健省が国の保健制度を管理し、自治体保健サービスと自治体当局が地域でサービスを実施します。保健ポストと地域保健センターは一次医療を担い、一般診察、予防接種、生殖に関する健康、妊産婦健診、栄養支援、メンタルヘルスサービス、糖尿病や高血圧などの予防を提供します。SISCa、家庭訪問、その他の地域活動による訪問サービスは、固定施設の外にもサービスを広げます。定期予防接種は通常、保健ポストと地域保健センターで無料です。11~14歳の女子は、学校、保健施設、訪問活動を通じてHPVワクチン接種を受けられます。学校を拠点とする一次保健パッケージでは、1~9年生を対象に成長とBMI、視力、聴力、皮膚、口腔の健康をスクリーニングし、必要な場合は最寄りの保健センターにつなぎます。スクリーニング自体がその場での治療を行うわけではありません。 通常の受診経路は、保健ポストから地域保健センターへ、さらに症例に応じて地域病院または紹介病院へ進みます。地域保健センターのレベル1は4床を備え、24時間未満の観察と救急サービスを提供します。レベル2は最大20床を備え、救急医療を提供できます。レベル3は約30床を備え、成人、小児、産科の診療、救急観察、常駐専門医による入院治療を提供できます。ディリのグイド・バラダレス国立病院は、国レベルの専門診療と紹介機能を担います。保健省の救急車・患者搬送制度は紹介を支援しますが、険しい地形、悪路、輸送手段の不足により、道路、海路、空路、その他の代替輸送が必要になることがあります。国内に必要な三次医療または専門医療の能力がない場合、インドネシア、マレーシア、オーストラリア、シンガポールなどへ患者を紹介することがあります。利用できる証拠からは、全国共通の信頼できる待ち時間基準は確認されていません。 医薬品は、調達と配分を担う公的機関SAMESが供給します。2025年版必須医薬品リストは、保健ポストのレベル1・2、地域保健センターのレベル1・2・3、病院、グイド・バラダレス国立病院に割り当てる医薬品を定めています。専門医限定の医薬品には適切な処方箋と上位施設へのアクセスが必要です。それでも供給不足により、民間での購入や医薬品を探すための移動が必要になることがあります。公的サービスの利用に、確認された保険加入または会員登録要件はありませんが、距離、人員不足、運営体制、医薬品の入手可能性、機器不足が実際のアクセスを制限する場合があります。 継続治療のため、病院は患者を地域保健センターに再紹介することが想定されています。プライマリケアでは糖尿病と高血圧の診療プロトコルを使い、結核とHIVのサービスは保健ネットワーク全体で実施されます。抗レトロウイルス治療は分散化され、2025年のモニタリングによると全自治体でGeneXpert検査を利用できます。制度は出産後最初の2週間以内の産後ケアを優先します。統合症例ベース電子監視システムと東ティモール保健情報システムは、症例追跡、接触者追跡、モニタリング、経過観察を支援します。専門職ではない保健従事者も、メンタルヘルスケアにmhGAPを利用します。 患者には、組織上の制限の範囲で利用可能なサービスを選択し、未成年者や法的に意思決定できない人に関する規則に従って治療に同意または拒否し、人道的で適時かつ専門的に適切な治療を受ける権利があります。患者は病状、選択肢、経過について説明を受け、プライバシーと秘密を守られるべきです。宗教的支援を受けられる場合があり、苦情や抗議を申し立てることもできます。患者には他者の権利を尊重し、施設の規則に従い、医療従事者に協力し、適用される料金を支払う責任があります。公的制度は普遍的、分権的、参加型となるよう設計されていますが、自治体や遠隔地のスコ間で、サービスの利用可能性と質に大きな差があり得ます。
東ティモールの医療と健康
東ティモールには、予防、検査、治療、医薬品、救急医療、経過観察を公的施設で提供する普遍的な国民保健サービスがあります。医療は主にプライマリ・ヘルスケアを中心に組織され、保健ポストと地域保健センターが地域病院、紹介病院、国立病院につながっています。公的な診察や病床は通常、請求なしで提供されますが、交通、宿泊、制度内で入手できない医薬品、仕事を休むことには費用がかかる場合があります。
ヒント
日常診療、予防、継続治療には最寄りの保健ポストまたは地域保健センターを利用し、地域の職員、機器、医薬品で対応できない場合は紹介を受けてください。公的診療に直接の請求がなくても、交通、宿泊、食事、仕事を休むこと、医薬品の民間購入が、治療を現実に負担できるかを左右する場合があります。特に距離や専門治療が関わる場合は、受診経路、医薬品の供給、経過観察をまとめて計画しましょう。

