ルクセンブルクの求職者は、公共職業サービスADEM、ADEM JobBoard、企業への直接応募、EURES、越境採用を通じて仕事を探すことがよくあります。ADEMに登録すると、個別相談、求人応募、研修、その他の支援策を利用できます。登録求職者向けの求人は7日間、登録者に限定され、その後は一般公開求人がEURESにも掲載されることがあります。企業への直接応募はいつでも可能です。雇用者は採用前にADEMへ求人を届け出ます。第三国から採用する場合、適切な登録候補者が3週間見つからなければADEM証明書が必要となる場合があります。 EU・EEA市民とスイス市民は、通常、自由移動の規則に基づき、ルクセンブルクで働くための別個の労働許可を必要としません。3か月を超えて滞在する場合、該当するEU規則に基づき自治体への登録が必要です。第三国国民は通常、入国前に一時滞在許可を取得し、D型ビザも必要となる場合があります。到着後3日以内に到着を届け出て、3か月以内に居住許可を申請します。最初の居住許可は、最長1年間、ひとつの職業、ひとつの業種に限られます。居住カードの手数料は80ユーロです。国境を越えて居住する第三国国民は、就労開始前に労働許可が必要です。該当する手続きは、国籍、居住地、仕事、予定滞在期間によって異なります。 雇用契約には通常、職務、勤務地、開始日、労働時間、賃金、年次休暇、予告期間、試用期間、追加給付が記載されます。無期契約(CDI)は恒常的な人員需要に対する通常の形態です。有期契約(CDD)は特定の一時的業務を対象とします。CDDは通常、延長分を含め最長24か月で、通常は2回を超えて延長できません。季節労働の特別な上限は10か月、公的研究機関や研究者の契約には最長60か月の特別上限があります。CDD終了後も働き続けると、新たな試用期間なしでCDIへ転換することがあります。該当規則に従わないCDDもCDIとみなされることがあります。 雇用者は、遅くとも雇用開始日までに契約書を2部用意します。口頭契約も有効となる場合がありますが、無期契約として扱われ、合意条件を労働者が証明するリスクが高くなります。署名前に、職務、勤務地、開始日、労働時間、総支給額、休暇、予告期間、試用期間、給付を確認してください。規制対象職業や特別な参入要件のある職業では、別途、資格や就業資格の確認が必要となる場合があります。 雇用者は、勤務開始から8日以内に労働者を社会保障共通センター(Centre commun de la sécurité sociale、CCSS)へ登録します。CCSSはルクセンブルクの社会保障行政機関です。社会保障カードは自動発行され、疾病、事故、年金などの保障は雇用初日から始まります。労働者負担分は総支給額から差し引かれます。後の確認や申請に備え、契約、給与明細、税務書類、CCSS証明書を保管してください。 直接税務局(Administration des contributions directes、ACD)は所得税の事務を扱います。CCSS登録後、ACDは通常、居住者の従業員に約30営業日以内に税カードを自動発行します。非居住者が初めて働く場合、通常は税カードを申請し、様式164が必要となることがあります。税カードと社会保障登録は賃金控除に影響しますが、越境通勤に伴う税・社会保険上の影響は居住国で別途確認してください。国境を越えたテレワークで扱いが変わることがあります。 賃金は、法定社会最低賃金の範囲内で交渉します。2026年6月1日、指数992.24時点で、18歳以上の非熟練労働者の最低賃金は月額総支給2,771.33ユーロ、時給総支給16.0192ユーロです。熟練者の額は20%高く、月額3,325.59ユーロ、時給19.2231ユーロです。17歳から18歳未満は成人非熟練者の80%で月額2,217.06ユーロ、15歳から17歳未満は75%で月額2,078.49ユーロです。法定指数のしきい値に達すると、賃金が指数連動で上がることがあります。社会保険料や税が差し引かれるため、銀行口座への入金額は総支給額より少なくなります。 標準労働時間は1日8時間、週40時間です。適用される算定期間内では、1日最大10時間、週最大48時間まで働ける場合がありますが、平均は週40時間を超えられません。時間外労働は適用規則に従って賃金または代休で補償されます。労働者には通常、年26労働日の休暇があります。休暇は通常、継続勤務3か月後から取得できます。初年度は満1か月勤務ごとに12分の1ずつ発生し、パートタイムの場合は比例計算されます。ルクセンブルクには法定祝日が年11日あります。祝日が通常の非勤務日に当たる場合、通常は3か月以内に補償されます。 テレワークは任意で、双方の合意が必要です。雇用契約または書面による変更に記載してください。越境テレワークは税務・社会保険上の扱いに影響する場合があるため、在宅勤務を前提にする前に個別の状況を確認します。学生はCDDで働くことができます。学期中は通常、週平均15時間または月60時間までで、学校休暇中は別の規則があります。 CDDは期間満了または定められた目的の達成で終了します。CDIを辞める従業員は、通常、書留郵便または受領確認を得られる方法で明確な通知をします。勤続5年未満の予告期間は1か月、5年以上10年未満は2か月、10年以上は3か月です。通知が月の15日より前に雇用者へ届けば、その月の15日に予告期間が始まり、15日以降なら翌月1日に始まります。退職時に未取得の休暇は買い取られます。求めがあれば、雇用者は契約形態にかかわらず就労証明書(certificat de travail)を発行し、雇用開始・終了日、職務、勤務期間を記載します。越境労働者は居住国での申請にこの証明書が必要な場合があります。失業給付とADEMの失業手続きは隣接する失業のテーマですが、雇用証明書は移行時に必要となる場合があります。
ルクセンブルクでの雇用
ルクセンブルクの雇用には、仕事探し、雇用契約の締結と履行、雇用関係の終了が含まれます。労働者は就労・居住資格、契約条件、社会保険、税務登録、賃金、労働時間、休暇を確認する必要があります。ルクセンブルクには、越境労働者、EU・EEA市民、スイス市民、第三国出身者に固有の手続きもあります。
ヒント
ルクセンブルクでの仕事は、雇用、居住、社会保険、税務をまとめて進める案件として扱ってください。身分に合う仕事探しの方法を選び、署名前に契約を確認し、登録、賃金、休暇、雇用終了の証拠を保管します。越境就労と第三国国民の就労は、移民、税務、社会保険上の影響で就労の可否や開始時期が変わりうるため、早めの確認が必要です。

