モルディブの専門的な仕事には、すべての職業に共通する一つの免許制度ではなく、複数の就業経路があります。資格、実地の見習い、技能試験、高等教育、または職業上の経験を通じて就職できます。登録や職業免許によって規制される職種もあれば、主に雇用主の要件、認められた技能、実務経験に基づく職種もあります。 観光・宿泊業には、リゾート、ゲストハウス、ホテル、ヨットマリーナ、裸船チャーター事業が含まれます。一般的な職種は、フロントスタッフ、客室清掃、飲食サービス、調理、ダイビングや水上アクティビティのスタッフ、保守担当、管理職などです。公的部門の職業には、行政、教育、医療、司法、警察、防衛、地方自治体の仕事があります。そのほか、確立された分野として、小売・販売、建設技能職、運輸・倉庫、海事、遠洋漁業、ICT、会計、金融、技術サービスがあります。 2022年の国勢調査によると、居住するモルディブ人の行政・防衛分野の労働者は26,829人で、居住するモルディブ人の雇用者の15.7%でした。宿泊・飲食サービスは25,099人(14.7%)、卸売・小売は18,076人、教育は17,558人、運輸・倉庫は15,946人、医療・社会福祉は10,367人でした。観光業では移住労働者も多く、利用できる統計では観光業の移住労働者が45,761人、建設業が35,512人とされています。これらは雇用の傾向を示す数値であり、特定の職業に就けることを保証するものではありません。 リゾートとその他の環礁を除き、マレ、フルマーレ、ビリマーレを対象とした2024〜25年の労働力調査では、就業者は141,039人でした。職業構成では、サービス・販売が16.5%、単純作業が16.1%、専門職が15.4%、技術者・準専門職が15.1%、管理職が12.4%、事務職が10.9%、技能工・職人が8.3%でした。首都圏、有人島、リゾート、海上の職場では、雇用条件や職種が大きく異なります。 資格は、レベル1から10まであるモルディブ国家資格枠組み(Maldives National Qualifications Framework、MNQF)に位置づけられる場合があります。モルディブ資格庁(Maldives Qualifications Authority、MQA)は、資格の質、承認、認証を担当します。モルディブ国家技能開発庁(Maldives National Skills Development Authority、MNSDA)は技術・職業教育訓練を規制し、教育機関を登録し、国家技能基準を維持し、技能試験を実施します。MNSDAの経路から国家修了証や職場内の国家見習い制度につながる場合があります。モルディブ工業専門学校では、MNQFレベル1〜3のCertificate I〜III課程(多くは約1〜6か月)、レベル4の上級証明書(約12〜18か月)、レベル5のディプロマ(約12〜24か月)を提供しています。例として、宿泊業、ツアーガイド、フロント業務、IT、電気、海洋工学、建設、冷凍空調、造船があります。高等教育は、モルディブ国立大学やMQAが認めるほかの教育機関で受けられます。年齢、過去の学習、職務経験、基礎課程を代替の入学条件とする課程もあります。 資格の承認や職業へのアクセスは、職種によって異なります。MQAは外国資格を個別に審査します。医療職では、モルディブ医科歯科評議会、連合医療評議会、看護助産評議会への登録が必要な場合があります。医療専門家の情報は、医療緊急事態管理システムの公開登録簿に記録されています。教員職は教育法と教員登録委員会の規則に従い、モルディブ教員国家専門基準は、初任教員から熟練教員、卓越教員、特別功績教員への段階を定めています。海事職には運輸・民間航空省の免許が必要な場合があり、更新や一時的な外国免許が適用されることもあります。警察の採用では、応募、適性、体力、水泳、面接、健康診断の段階を含むモルディブ警察の手順に従います。 公務員の職は、公務員委員会の規則に基づき、職位分類、給与、異動、昇進、退職が定められます。ほかの職業では、資格、認定、監督下の実務、経験を組み合わせてキャリアを進めるのが一般的です。漁業、職人仕事、宿泊業、小規模事業で特に多く見られます。医療と海事の免許には更新が必要な場合があり、職業上の責務には、認可された範囲内で働くこと、能力を維持すること、倫理規則に従うことが含まれます。 雇用法2/2008と現行の改正は、特別法が適用される警察・軍事職を除き、国・民間双方の雇用に適用されます。署名済みの契約には、仕事内容、賃金、主な条件を記載する必要があります。賃金、休暇、労働安全、契約終了、苦情、法令遵守に関する規則は、労使関係庁と雇用裁判所が支えています。観光事業者は、該当規則に基づき、少なくとも10%のサービス料を計上して従業員に分配し、報告しなければなりません。リゾートや島での仕事には、交代勤務、住み込み、船での移動、遠隔地での勤務が伴う場合があります。建設、海事、ダイビング、医療、警備の職種には、特有の労働上の危険があります。 外国人労働者は通常、雇用主または認可代理人を通じて、入国前に入国許可証(Entry Pass、就労許可証とも呼ばれる)を取得し、その後、Xpat Online Systemを通じて就労電子ビザ(Work e-Visa)を申請する必要があります。申請は入国後15日以内に行わなければなりません。許可は通常、就労許可証の期間中有効で、更新は一回につき最長1年認められる場合があります。割当枠、雇用主の法令遵守、職業資格、免許が就労資格に影響することがあります。必要な許可なしに働くことは認められていません。 費用や所要時間は、教育機関、課程、資格認証、登録、免許、健康診断、就労許可の手続きによって異なります。利用できる公的情報からは、すべての職業に共通する費用や資格認証の期間は確認できません。警察の応募者は必要な健康診断費を負担します。職業資格と移住にかかる費用は、それぞれの経路によって異なります。
モルディブの職業
モルディブの職業には、観光、行政、商業、建設、運輸、漁業、教育、医療、ICT、金融にわたる正規・非正規・非公式の仕事があります。観光・宿泊業、行政、商業は多くの労働者を雇用しており、建設、海事、漁業も島々やリゾートと強く結びついています。職業への就き方は分野によって異なり、資格、見習い、技能試験、高等教育課程、関連する実務経験などが入口になります。
ヒント
職業を選ぶ際は、実際の職場、必要な資格レベル、登録や免許の要否も合わせて確認してください。マレ、有人島、リゾート、海上の職場では、交代勤務、住み込み、船での移動、安全上のリスク、職種が大きく異なる場合があります。就業や研修費用の支払いを始める前に、資格の承認、総費用、雇用条件、就労許可を確認してください。

