ベリーズ統計局(Statistical Institute of Belize、SIB)は、全国約3,000世帯を対象に年2回実施する労働力調査(Labour Force Survey、LFS)で労働市場を測定します。4月の調査は繁忙期、9月の調査は閑散期の状況を示すため、季節労働によって労働参加率や業種別割合が変わることがあります。2026年4月のベリーズの総人口は417,932人、就労年齢人口は317,044人でした。労働力人口は170,056人で、男性103,178人、女性63,716人を含み、就業者数は166,894人でした。25~44歳は就業者の51.8%を占めました。 2026年4月の調査では、農村部の労働力人口は103,718人で、都市部の66,339人より多く、農村部からより多くの労働者が出ていました。労働参加率は地区によっても異なります。2025年9月にはベリーズ地区が最も高く66.8%、次いでスタンクリークが62.0%、カヨが59.4%でした。最も低かったのはトレドの43.2%です。2025年4月の数値も同様の傾向で、ベリーズ地区64.0%、オレンジウォーク61.5%、スタンクリーク59.6%、カヨ58.2%、コロサル54.9%、トレド46.3%でした。したがって、トレドの参加率は継続的に低く、ベリーズ地区は両期間とも記録上最も高い参加率でした。 卸売・小売業と修理業は最大の業種で、就業者の16.4%を占めました。地域・社会・個人サービスと域外組織・機関を合わせると14.5%、観光12.8%、政府サービスと強制社会保障11.7%、農業関連11.7%、製造業10.3%、不動産・賃貸・事業サービス7.3%、建設7.1%でした。運輸・倉庫・通信は2.6%、金融仲介1.7%、養殖1.1%、電気・ガス・水道0.9%、林業・伐採・製材0.5%、鉱業・採石業0.3%でした。 サービス・販売従事者は就業者の29.5%を占め、次いで単純労働20.7%、技能工・関連職11.3%、専門職9.0%、技術者・準専門職7.5%、機械・装置運転者および組立工5.6%、事務支援職5.5%、熟練農林水産業従事者5.2%、管理職4.7%、軍人0.5%でした。0.5%は不明または未回答として記録されました。 統計局は、活動がベリーズ会社・企業登記所またはベリーズ社会保障委員会に登録されていない場合を非公式労働と分類します。社会保障委員会への保険料納付がない個人雇用も含まれます。非公式雇用者は56,966人で、全就業者の34.1%でした。非公式雇用のうち卸売・小売業は20.4%、農業は20.1%を占めました。非公式労働者は、従業員(37.5%)より自営業者(57.3%)であることが多く、平均月収はBZ$1,297、平均労働時間は週37.5時間でした。 2026年4月の雇用全体の平均月収はBZ$1,525でした。正式雇用者は平均BZ$1,613、週44.8時間、非公式雇用者は平均BZ$1,297、週37.5時間でした。専門職の平均月収はBZ$2,140、管理職はBZ$2,084でした。法定最低賃金は2023年1月1日以降、全国の全区分に時給BZ$5で適用されています。実際の収入は、職種、労働時間、業種、雇用形態、経験によって異なります。 学歴は労働参加や就職見通しに影響します。就業者のうち、初等教育修了者は35.6%、中等教育修了者は27.5%、高等教育修了者は21.7%でした。労働参加率は、高等教育を受けた人では68.2%、初等教育を受けた人では45.7%でした。技術・職業教育訓練(Technical and Vocational Education and Training、TVET)は体系的な技能習得経路を提供します。職業準備課程から、レベル1の初級訓練、レベル2の指導付き技能訓練、レベル3の自立した技能訓練へ進めます。TVETは通常15歳以上を対象とし、一般に初等学校の修了証明書が必要です。数学と英語のクラス分けテストが行われる場合があります。多くのプログラムは1年間ですが、より短いコースもあります。BzNVQ試験は任意の場合があり、TVET修了証明書またはBzNVQ部分証明書を取得できることがあります。BELTRAIDEとBTECも、需要に応じた人材訓練を提供しています。内容には2~3週間の就職準備、業界別技能、対人スキル、履歴書作成、面接練習、ビジネスプロセスアウトソーシングの訓練などがあります。 労働局の雇用サービスシステム(Employment Services System、ESS)は公的な職業紹介を支援します。雇用主は求人を提出し、求職者は学歴、経験、技能を登録します。職業担当官はそれに基づいて候補者リストを作成できます。システムは人口統計、地域、業種、職種ごとの報告にも対応します。公表情報では、全国の職業紹介率、サービス範囲、料金体系は確認できません。そのため、すべての求人や求職者が対象になると考えず、最新の状況を労働局に確認してください。 2025年4月から2026年4月にかけて、労働力人口は13,313人減って170,056人となり、労働参加率は59.1%から53.6%に低下し、就業者数は12,611人減って166,894人となりました。25歳以上の女性の労働参加率は51.2%から43.3%に、14~24歳の女性は33.9%から27.1%に低下しました。就業者に占める政府サービスの割合は10.0%から11.7%、地域・社会・個人サービスは13.3%から14.5%、農業は10.8%から11.7%に上昇しました。卸売・小売業は16.9%から16.4%、観光は13.5%から12.8%に低下しました。これらの数値は、とくに女性の労働供給が縮小したことを示しており、雇用主側の需要だけが拡大した証拠とはみなせません。 労働局と農村変革・地域開発・労働・地方自治省は、労働行政、政策、職業紹介、検査、苦情対応、助言、臨時就労許可を担当します。ベリーズの制度には、労働法、賃金評議会法、同一賃金法、労災補償、社会保障の規則のほか、労働組合や雇用主の団体があります。2024年、労働局は職場検査727件、苦情313件を報告し、252件を解決し、BZ$192,300の給付を回収しました。 外国人労働者には通常、適用されるカリブ共同体単一市場・経済圏(Caribbean Single Market and Economy、CSME)の取り決めによる免除がない限り、臨時就労許可が必要です。通常、雇用主と労働局が申請に関わり、有効なパスポートとベリーズビザが必要です。区分によっては、移民手続き、税務レター、社会保障委員会のカードも必要です。確認されている許可期間は最長1週間、1収穫期、または1年間です。料金の例として、専門職・技術職は年BZ$3,000、農業以外の一般労働は年BZ$750、バナナ・砂糖・柑橘類農場の労働者は年BZ$1,500、季節農業従事者は収穫期ごとにBZ$150です。2024年の臨時就労許可申請は2,397件で、2,315件が承認、82件が却下されました。申請者のうちグアテマラ国籍者は1,032人でした。最も多かった職種は作物農場労働者で1,150件、スタンクリーク地区の申請が803件でした。農業、建設、宿泊・飲食業が主な需要分野として挙げられています。 2025年10月1日から、CSMEの自由移動制度が拡大され、ベリーズ、バルバドス、ドミニカ、セントビンセント・グレナディーンの国民は、適用される取り決めのもと、この4参加国で就労許可またはCSME技能証明書なしに働けるようになりました。より広いCSMEの枠組みでは、13の技能職種が対象です。計画中の移民労働者プログラムは承認期間の短縮を目指しますが、導入は移民制度改革と結びついています。7営業日以内の承認や、書類がそろってから3~7営業日での許可発行といった目標案は、全国で制度が完全稼働している証拠として扱わないでください。 ベリーズの労働市場は、国内労働者と移民労働者、正式・非公式雇用、教育・技能、季節的需要、地区ごとのアクセス、労働参加の変化のバランスに左右されます。職業紹介、TVET、労働法の執行、許可制度はそれぞれ異なる課題に対応するため、同じサービスとして扱わないでください。
ベリーズの労働市場
ベリーズの労働市場には、サービス、貿易、観光、農業、製造業、行政における正式・非公式の仕事があります。2026年4月には、労働力人口が170,056人、就業者が166,894人でした。平均月収はBZ$1,525、全国の法定最低賃金は時給BZ$5です。地区、学歴、性別、雇用形態、移住資格によって就労機会や結果が異なります。
ヒント
ベリーズの労働市場は一つの全国的な労働力プールではなく、業種、地区、季節、技能、雇用形態によって選択肢が変わります。求人にはESS、技能不足にはTVETまたはBTEC、保険料記録には正式登録、対象となる外国人労働者には臨時就労許可やCSME規則というように、目的に合った制度を利用してください。仕事、講座、採用計画を決める前に、想定賃金、労働時間、登録、訓練期間、許可費用を比べてください。

