ブルネイの国民食は、サゴを使った料理のアンブヤット(Ambuyat)です。サゴまたはルンビアのでんぷんに水を加えて、粘りのある塊にします。伝統的にはV字型の竹製の道具カンダス(Candas)ですくい、かまずに飲み込みます。風味を添えるつけだれカチャ(Cacah)と一緒に食べます。ナシ・カトク(Nasi Katok)は米、フライドチキン、サンバルの料理で、手軽な食事のひとつです。そのほか、クルピス、ニリックの葉で包んだもち米菓子、プルッ・パンガン、プニャラム、タパイ、セリ・ムカ、セルルット、クイ・チンチン、ワジッド・テンブロンまたはワジッド・ジャワ、エビとでんぷんで作るえびせんべいなどの郷土料理や菓子があります。米、魚やその他の魚介類、ココナッツ、サンバルは多くの料理の基礎です。 主食のいくつかは輸入に依存しています。2024年、ブルネイは米を31,097トン消費し、国内で2,348トンを生産し、29,127トンを輸入しました。したがって輸入比率は92.45%、国内自給率は7.55%、1人当たり年間消費量は68.27キログラムでした。個別の分野では、より高い水準に達したものもあります。2022年の自給率は、ブロイラーと卵がそれぞれ100%、熱帯野菜が68.5%、牛肉・水牛肉が39.9%、熱帯果実が37.7%、ヤギ・羊肉が3.9%、米が8.4%と報告されています。これらの数値は記載された年に限られ、食料供給全体について一括した結論を導くものではありません。 Department of Agriculture and Agrifoodは、生産、農業統計、農場、市場開拓を支援しています。試験事業、若者向け契約農業、農場拡大プログラム、国内外の市場開拓支援などがあります。国内生産は供給を強化しますが、輸入への大きな依存を完全に置き換えるものではありません。 地域市場、地元市場のタム(Tamu)、フードコート、カフェ、レストランでは、地元料理や海外の料理を提供しています。公式観光案内には、マレー料理、中国料理、日本料理、パキスタン料理、西洋料理、ベジタリアン・ヴィーガン料理を提供する店や、ノンハラールと明示された店が掲載されています。ブルネイ・ムアラのタム・キアンゲでは新鮮な食材や手作りの食品が売られ、同じ地区にはガドン・ナイトマーケットもあります。トゥトンのパサルネカ・トゥトンは木曜日の6時から12時まで開かれ、12時に終了します。テンブロンのタム・バンガルでは、地元の農産物、ワジッド・ジャワ、テンブロン・チェンドル、ウダン・ガラン、マヌク・パンス、プチュック・ウビが知られています。ブライトについては、独自の地元名物が明確に記録された資料より、公式飲食店一覧で確認できる情報が中心です。現金やカードが使えるかは、各露店や施設によります。 食品または飲料を製造、供給、提供する事業者は、政府規則に基づき、ハラール証明書および/またはハラール許可を取得する必要があります。担当は宗教省のHalal Food Control Divisionで、Majlis Ugama Islam Bruneiも関わります。申請には、認定されたハラール食品監督者が少なくとも2人いること、イスラム教の食品要件に関する知識、原材料と手順の資料、施設検査が必要です。承認手数料は製品1点につき50BNDです。申請は窓口で行い、電話で進捗を問い合わせられます。公表された標準処理期間はありません。ノンハラールの飲食店では、各事業者が示す表示や情報から状況を確認してください。 ラマダンの断食時間中は、Syariah Penal Code第275章第195条により、公共の場での飲食・喫煙、また、その目的で公の場で直接提供・販売する行為が禁止されています。医療上の例外があります。違反には最高4,000BNDの罰金、または最長1年の拘禁、もしくはその両方が科される場合があります。実際には、持ち帰りにして私的な場所で食べることが多く、イフタールとサフールはそれぞれ日没後と夜明け前に行われます。この時期はラマダンバザールや屋台の重要性が増します。 保健省のNational Dietary Guidelines 2020は、毎日多様な食品を食べること、果物を少なくとも2皿、野菜を3皿摂ること、穀類の少なくとも50%を全粒穀物にすることを推奨しています。魚、鶏肉、脂肪の少ない肉、豆類、ナッツ類を適量取り入れます。低脂肪の乳製品、控えめに使う油、水も推奨に沿っています。エネルギー密度の高い食品、甘い飲み物、塩分の多い食品は控えましょう。 Brunei Darussalam Food Authority(BDFA)は食品安全を監督します。要件は食品事業者、従業員、輸入、生産、保管、流通に適用されます。食品を扱う従業員は、Basic Food Safety and Health Education Courseを受講し、Food Handlers Certificateを取得する必要があります。販売用食品はBDFAのオンライン審査を受けて登録しなければなりません。加工食品の輸入には、さらにProcessed Food Import Registrationが必要です。検査では衛生、保管、設備、従業員、廃棄物、害虫、媒介生物の管理などを確認します。70%以上は満足と評価され、51~69%は是正措置と再検査が必要です。50%以下では即時閉鎖となる場合があります。再検査は3か月後に行われることがあり、閉鎖は最長7か月続く可能性があります。消費者は表示、保存方法、消費期限または販売期限、缶の損傷、提供者の衛生状態を確認し、懸念があればBDFAに報告してください。 価格統制は一部の主食に限られます。米、砂糖、調整粉乳、食用油などが対象です。Price Display Orderは明確で正確な価格表示を求めます。ラマダンやシャウワールには、丸鶏、卵、バター、マーガリン、ギー、小麦粉、牛乳に季節的な上限価格が適用される場合があります。2025年の食品・ノンアルコール飲料指数は0.3%下落し、肉は2.3%、乳製品と卵は1.1%、野菜は0.6%下落しました。一方、果物は1.9%、レストラン・ホテルは0.3%上昇しました。2025年12月の食品指数は前年同月より0.5%高く、魚介類は3.7%、果物は4.5%値上がりしました。参考価格として、地元米と香り米は1キログラム当たり1.25BND、一般米は0.85BND、もち米は0.76BNDと記載されています。最新価格はDepartment of Economic Planning and Statisticsの継続統計を確認してください。 2019年の組成調査では、食品廃棄物が最大の廃棄物区分でした。スンガイ・パク埋立地では、総廃棄物約500~600トンのうち食品が32%を占めました。2025年に開始されたEco Food Waste Initiativeは「Plan.Eat.Save」をスローガンとし、啓発、食品廃棄物用消化設備、デジタル3Rプラットフォーム、家庭・レストラン・事業者向けガイド、堆肥化、循環型経済を含みます。ブルネイはSDG 12の一環として、食品ロスと食品廃棄も追跡しています。
ブルネイの食文化
ブルネイの食文化には、マレー系、先住民系、中国系、国際的な影響があり、米、魚介類、ココナッツ、サゴ、サンバルがよく使われます。代表的な料理や軽食には、アンブヤット、ナシ・カトク、クルピス、プルッ・パンガン、エビせんべいがあります。ブルネイは米の大半を輸入しており、ハラール規則、食品安全、価格統制、地域市場が日々の食生活に影響します。
ヒント
ブルネイで食事を計画する際は、場所、時間帯、希望する料理に合わせて選びましょう。市場やタムの屋台では地元料理を楽しめます。レストランでは、注文前にハラール表示、衛生状態、最新価格を確認してください。ラマダン中は、公共の場で食べられない時間帯があり、持ち帰りや私的な場所での飲食が中心となります。

