公衆衛生・社会福祉省(MSPyBS)はパラグアイの保健当局であり、国家保健システム(SNS)を統括します。法律1032/1996は公的、民間、混合、大学の参加枠組みを定め、保健衛生法典(Código Sanitario)は追加の保健規則を定めています。公的医療は差別のないアクセスを原則としますが、実際の制度は分断されており、MSPyBS、社会保障機構(Instituto de Previsión Social、IPS)、民間医療機関は並行する正式な仕組みで運営されています。保険適用、民間料金、払い戻しについては、保険と費用を扱う別のトピックを参照してください。日常的な医療の最初の窓口は通常、地域のUSFです。健康増進、予防、基本的な診察、治療、施設に在庫がある医薬品の提供、家族や地域への支援を行います。地域によっては、保健所(Puesto de Salud)や保健センター(Centro de Salud)が最初の受診先となることもあります。18の保健地域(Regiones Sanitarias)が地域間の調整を担うため、診療時間、予約方法、本人確認要件、人員、提供サービスは施設ごとに異なります。USFで必要な医療を提供できない場合、医療機関は地区病院(Hospital Distrital)、地域病院(Hospital Regional)、総合病院、専門病院など、より上位の医療機関への正式な紹介(referencia)を手配できます。統合型保健サービスネットワーク(Redes Integradas e Integrales de Servicios de Salud、RIISS)は、紹介書類、関連所見、移送の臨床上の理由を用います。適切な場合、逆紹介(contrarreferencia)によって元の医療機関に継続診療が戻されます。紹介があっても、専門医の診察、入院、一定の待ち時間が自動的に保証されるわけではありません。通常の診察や継続診療は、医療提供者と地域によって異なります。真の緊急事態では、通常の予約を待たずに救急医療を受けてください。SEMEは141で、24時間無料の病院前救急支援を提供します。事案によっては、警察の911や消防の132も関係します。154の窓口では、MSPyBSの利用案内や苦情を年間を通じて受け付けています。電話サービスを利用する前に、現在の連絡先を確認してください。MSPyBSの施設では、提供可能なサービス、医薬品、物資を無料で提供します。公的医療の受診予約、待機リストの順位、手術、処置などのサービスに対して、公的利用者に支払いを求めてはなりません。不正な支払い要求はMSPyBSの窓口へ報告できます。民間医療やIPSの料金、保険適用、払い戻しは別の仕組みによるもので、公的MSPyBSの規則から推測してはいけません。拡大予防接種プログラム(Programa Ampliado de Inmunizaciones、PAI)は生涯を通じた予防接種を担います。予防接種施設(Vacunatorios)では、現在の接種日程と地域の在庫に応じて、年間を通じてワクチンを無料で提供します。接種記録または予防接種手帳(Libreta)を確認し、現在の日程をPAIまたはMSPyBSに問い合わせ、受診前に場所を確かめてください。検診などの予防プログラムも、地域ごとに利用可能性が異なります。国家衛生監視局(Dirección Nacional de Vigilancia Sanitaria、DNVS)は医薬品と医療製品の登録、処方、流通を規制します。通常、処方薬は認可薬局または医療機関の薬局から入手しますが、当局が例外を定めています。公的施設では、施設の採用品目リストと現在の在庫に従うため、希望する医薬品が常に手に入るとは限りません。偽造品、期限切れ、未登録、違法輸入の製品は禁止されています。処方薬や向精神薬を自己判断で使用してはいけません。精神保健ケアは法律7018/2022に基づき、本人中心の地域ケア、制限を最小限にしたケア、差別禁止、理解できる情報、同意、支援、秘密保持を重視します。155の窓口では、精神的危機、自殺念慮、不安やパニック、うつ、トラウマについて、24時間、全国で無料かつ秘密を守る支援を受けられます。差し迫った危険がある人は141または911にも連絡してください。本人の同意によらない入院には、厳格な臨床上の根拠、精神科医を含む2人の医師による評価、72時間以内の公的弁護庁(Ministerio de la Defensa Pública)への通知が必要です。社会的、政治的、経済的、人種的、宗教的事情だけを理由に長期入院させることはできません。国家エイズ・性感染症対策プログラム(PRONASIDA)は、分散型総合ケアサービス(Servicios de Atención Integral、SAI)を通じて、HIV・性感染症の検査、相談、診断、治療を自発的、無料、秘密厳守で提供します。抗レトロウイルス治療と関連支援は、認可を受けたサービスで利用できます。曝露後予防(PEP)は可能な限り早く開始するのが最善で、曝露から72時間以内に開始し、28日間服用します。曝露前予防(PrEP)は、認可MSPyBSサービスで無料です。一部では遠隔診療も利用できます。妊娠中の曝露や性的暴力があった場合は、速やかに医療を受けてください。USFを含むMSPyBSの全ての医療段階で、暴力を受けた後の緊急医療、心理、社会的ケアを提供できます。評価には、外傷、性感染症、HIVリスク、緊急避妊が含まれる場合があります。必要に応じて職員は証拠を保全し、証拠の管理・移送記録を維持できます。事案に応じて、検察庁(Fiscalía)、警察(Policía)、裁判所(Juzgado)、児童・青少年権利防衛協議会(CODENI)が通報、保護、子どもの安全確保に関する措置を提供しますが、告訴を済ませるまで医療を遅らせてはいけません。パラグアイには20の先住民が暮らしており、距離、交通、移動費の負担、言語、文化との適合性が医療アクセスに影響することがあります。移動型または先住民向けUSFサービス、APSチーム、地域・専門施設は、特にチャコ地方や遠隔の国境地域で実用的な選択肢になります。異文化間の実践と地域参加は、安全な意思疎通と継続的なケアを支えます。国立顧みられない熱帯病対策サービス(SENEPA)と保健監視総局(Dirección General de Vigilancia de la Salud、DGVS)は、媒介生物対策、疫学監視、検査機関での監視を担います。デング熱対策では、家庭・環境対策、媒介生物の駆除、早期の発熱認識、適時の医療が組み合わされます。治療後は、逆紹介、慢性疾患の監視、リハビリ、精神保健の継続支援、医薬品の見直しなどが続くことがあります。法律7340/2024は、十分な説明に基づく意思決定、痛みと症状の管理、秘密保持、資源があれば在宅ケアを含む緩和ケアを認めています。患者は正確な情報を提供し、可能な限り合意された治療や服薬の指示に従い、受診できる場合は予約を守ることが求められます。保護者や法定後見人には、適用されるPAIおよび児童保護の枠組みに基づく予防接種と子どもの保護の責任があります。法的枠組みの下で、患者には、理解できる情報、十分な説明を受けた上での同意、尊厳、差別されないこと、プライバシー、秘密保持、治療情報へのアクセスの権利があります。
パラグアイの医療と健康
パラグアイの国家保健システム(Sistema Nacional de Salud、SNS)には、公的、民間、混合、保険、大学の各医療提供者が、正式な全国枠組みの下で参加しています。プライマリーヘルスケア(Atención Primaria de la Salud、APS)は通常、地域の家族保健ユニット(Unidad de Salud de la Familia、USF)を通じて提供され、予防、基本的な診断、治療、家族・地域ケアを担います。公衆衛生・社会福祉省(Ministerio de Salud Pública y Bienestar Social、MSPyBS)の施設では、提供可能なサービス、施設の医薬品・物資を、健康保険の加入要件なしで無料提供しています。域外医療緊急サービス(Servicio de Emergencias Médicas Extrahospitalarias、SEME)は、実際の緊急事態に141で対応します。日常的な受診と継続診療の可否は、地域、対応能力、距離、医薬品在庫によって異なります。
ヒント
日常診療では、近くにある適切な初期診療窓口を利用し、遅れが危険を悪化させるおそれがある場合は、すぐに救急支援へ切り替えてください。紹介、医薬品の入手、予約方法、継続診療は、保証されたサービスとみなさず、地域ごとに確認します。地域差で診療が途切れないよう、健康記録、緊急連絡先、治療指示をまとめておきます。

