バングラデシュの正式な資本市場は、証券規制当局であるバングラデシュ証券取引委員会(BSEC)が監督しています。株式、債券、社債、投資ファンドは、ダッカ証券取引所(DSE)、チッタゴン証券取引所(CSE)、認可を受けた市場参加者を通じて提供されます。オルタナティブ投資ファンド(AIF)は、例えばプライベートエクイティやベンチャーキャピタルに投資します。オープンエンド型投資信託(OMF)もファンドの一種です。社債市場は限定的で、債券投資では国債がより大きな役割を担います。 バングラデシュ中央銀行(Bangladesh Bank)は、国債と外国為替を担当しています。国債には、満期91日、182日、364日の財務省短期証券と、時折発行される14日物短期証券があります。バングラデシュ政府国債(BGTB)の満期は通常2年、5年、10年、15年、20年です。変動金利国債(FRTB)の満期は約3年です。バングラデシュ政府投資スクーク(BGIS)もこの商品群を補完します。国民貯蓄証書(サンチャヤパトラ)とサンチャヤ債は取引所で取引されず、個人投資家向けです。 株式、ファンド、社債への投資には通常、登録済み証券会社と、バングラデシュの中央証券預託機関(CDBL)または預託参加者(DP)に開設する受益所有者預託口座(BO口座)が必要です。本人名義のBO口座は有価証券の所有者を明確にします。共同口座は、内容を明示した契約が確認できる場合に限り利用してください。DPは顧客資産を自らの保有資産と混在させてはなりません。口座に取引があれば、口座名義人は少なくとも毎月、取引がなければ少なくとも四半期ごとに明細を受け取ります。預託サービスには、残高照会、SMSまたはメール通知、配当金の入金、振替、電子化・紙への再変換、凍結、担保設定と解除などがあります。 BO口座のオンライン開設には通常、携帯電話番号またはメールアドレス、国民ID(NID)またはスマートカード、銀行関連書類、写真、署名が必要です。非居住者のバングラデシュ人やその他の外国投資家は、認可外国為替取扱銀行(AD)に非居住者投資家タカ口座(NITA)を開設し、認められたポートフォリオ投資を行います。資金は自由交換可能な外貨を通常の銀行経路で送金します。認められる投資には、上場有価証券、BGTB、AIF、OMFなどがあります。確認した情報によれば、バングラデシュ銀行のFPIポータルには一般的な上限額の記載はありませんが、AD、本人確認(KYC)、税務上の審査は引き続き必要です。適用される税規則に従い、収益や売却代金はNITAを通じて外貨で送金できます。取引所経由のポートフォリオ投資では通常、バングラデシュ銀行の事前承認は不要ですが、ADを通じた決済が必要です。 個人投資家は、指定銀行またはプライマリー・ディーラー(PD)を通じて国債を購入できます。確認した情報によれば、入札の最低額は100,000タカまたはその倍数です。最新のバングラデシュ銀行の発行予定を確認してください。流通市場での取引は、銀行、PD、ノンバンク金融機関、証券取引所を通じて行われる場合があります。財務省短期証券は額面未満で発行され、満期に額面で償還されます。BGTBは通常、半年ごとに利息を支払い、満期に元本を返済します。価格と利回りは市場または入札の状況で決まります。 適切な投資は、目的、期間、流動性の必要性、損失への許容度によって異なります。資産クラス、業種、満期を分散すると、集中リスクを低減できる場合があります。株式では、上場状況、目論見書、年次報告書、コーポレートガバナンス、利益とキャッシュフロー、配当履歴、評価、売買スプレッドなどを確認します。ファンドやAIFでは、運用会社、受託者、保管機関、投資方針、純資産価値、手数料、解約・ロックアップ期間を確認してください。いずれの投資もリターンを保証しません。実質リターンは、名目リターンからインフレ、税、手数料を差し引いたものです。 売買のたびに、証券会社は売買明細書と取引確認書を発行します。取引確認書は取引を法的に確認する書類で、価格、手数料、決済が追跡可能な形で記載されている必要があります。投資家は購入時に期限内に支払い、売却時に有価証券を引き渡し、KYCと口座情報を正確に保ち、合意した仲介手数料を支払わなければなりません。追跡可能な価格・仲介記録、迅速な決済、真正な有価証券、苦情窓口を利用する権利があります。苦情はまず証券会社、次に取引所、最後にBSEC苦情窓口に申し立ててください。 BSEC投資家ガイドでは、仲介手数料の上限を取引額の1%としています。実際の料率は異なる場合があるため、取引所、預託、税、銀行、外国為替の費用とともに書面で確認してください。CDBLは一般に、預託にかかるすべての費用をBO口座名義人に直接請求するわけではなく、DPが費用を転嫁する場合があります。2025年の手数料変更後、年間BO口座維持料は150タカです。未払いの場合、該当するCDBL規則に基づき口座が凍結または閉鎖される可能性があります。確認した2023年所得税法の版では、法人、ファンド、信託以外の一部納税者について、上場有価証券の譲渡益税は15%です。非居住者の配当、利息、送金も、居住者区分、金融商品、適用される租税条約によって異なります。最新情報はNBR(歳入庁)とADに確認してください。 リスクには、価格下落、高い変動性、発行体の債務不履行、金利・満期リスク、インフレ、タカと外貨間の為替損失、流動性の低さ、広いスプレッド、集中、コーポレートガバナンスの問題、証券会社・預託機関・サイバー・詐欺リスクがあります。国債も政府発行であることを理由に無リスクとは言えず、金利、インフレ、流動性、為替リスクがあります。社債やAIFは特に売却が難しい場合があるため、購入前にロックアップ期間と解約条件を確認してください。仮想資産と仮想通貨は、バングラデシュ銀行によって通貨または投資形態として認められていません。2022年9月15日付外国為替通達24(FE Circular 24)に基づき、その取引、交換、移転、仲介は禁止されています。この情報は2026年9月5日時点で調査した状況を反映しています。
バングラデシュにおける投資
バングラデシュの投資対象には、有価証券、国債、貯蓄証書、ファンド、不動産や企業への直接投資があります。投資へのアクセスは複数の制度に分かれ、投資先によって証券会社、CDBLのBO口座、銀行またはプライマリー・ディーラーが必要になることがあります。リターンは価格や金利だけでなく、インフレ、税、手数料、流動性、タカの為替レートにも左右されます。
ヒント
バングラデシュでの投資は、単一の標準口座ではなく、複数のアクセス方法から選ぶものとして考えてください。目的、期間、流動性の必要性、損失許容度に応じて金融商品を選び、購入前に手数料、税、インフレ、タカの為替リスクを考慮してください。資金を移す前に、BSEC、バングラデシュ銀行、証券会社、DP、ADを通じた決済手続きを確認してください。

