パプアニューギニアの労働法は、統合された単一法典ではなく、分断された枠組みです。主な法令には、1978年雇用法、1962年労使関係法、産業組織法、労働安全衛生福祉法、1978年労働者補償法があります。労働・産業関係省(DLIR)は、労働官と州労働官を通じて労働行政、助言、検査、執行を行います。法定機関には産業登記官、国家労使関係仲裁・調停(INAR)制度、労働者補償事務所などの専門機関があります。公務員と教職員には別制度が適用される場合があります。 雇用契約は口頭でも書面でも有効ですが、雇用主は雇用主名、職場、雇用条件を伝えなければなりません。労働者に不利な契約条件は雇用法を覆せません。証明済み契約は労働官が審査します。契約移管には労働者の自由意思による同意が必要で、証明済み移管には承認も必要です。職業紹介業者は認可を受けなければならず、労働者への採用手数料請求は禁止されています。 一般に、労働時間は1日12時間までです。時間外労働には通常、1日8時間を超える労働、土曜正午以降の労働、日曜または祝日の労働が含まれます。交替制勤務では、1日8時間または7日間44時間を超える場合も該当します。1日8時間以上勤務する労働者は少なくとも50分の食事・休憩時間を取り、適用される勤務形態に応じて、さらに30分または40分の休憩を取る前に5時間を超えて働かせてはなりません。週休は通常24時間以上で、交替制には追加の休息要件があります。緊急、不可欠な公共サービス、防衛上の例外で制限が変わる場合があります。危険な機械を使用する場合、雇用主は疲労にも対処しなければなりません。 登録済み労働協約と最低賃金決定が、対象労働の賃金要件を定めます。2026年1月1日から全国最低賃金は時給K5.00となり、従来のK3.50に代わります。ただし登録済み労働協約が産業別条件を定める場合があります。賃金は通常少なくとも2週間に1回支払われ、合意があれば月払いも可能です。臨時労働者は通常日払い、出来高払い労働者は少なくとも2週間に1回、または作業終了時に支払われます。時間外労働は通常基本賃率の1.5倍、日曜労働は2倍で、祝日には別途規則が加わります。待機手当、呼出し時の最低支給、控除にも個別の上限があります。定期控除には書面による同意が必要で、控除は原則賃金の50%を上限とし、前払いは通常25%を上限とします。採用手数料や保証金を労働者に課すことはできません。 有給年次休暇は通常、勤続12か月ごとに連続14日です。勤続6か月後は、医療証明と72時間以内の通知を条件として、年間通常6日の有給病気休暇を得られます。繰越上限は当年度分を除いて18日です。産休には入院期間と出産後6週間が含まれ、病気の場合はさらに最大4週間となることがあります。通常無給ですが、利用可能な年次休暇または病気休暇を充当できる場合があります。授乳休憩は1日2回、各30分以上で、有給労働時間に含まれます。聖金曜日、クリスマスなどの祝日には追加の賃金・労働時間規則があります。 雇用法は性差別と同一水準の仕事に対する不平等賃金を禁止しています。一方で、法律には女性の重労働、地下採鉱、午後6時から午前6時までの夜間労働について古い制限が残り、例外もあります。現行法はハラスメント、暴力、同一価値労働同一賃金に関する現代的な枠組みを十分に備えていません。16歳未満の子どもは原則就労できませんが、12~15歳には、診断書、親または後見人の同意、就学継続を条件とする限定的な例外があります。労働安全衛生規則は、工場登録、労働条件、検査、機械、圧力容器、危険物質を対象とします。労働安全官は職場を検査し、証拠を確保し、保護措置を命じ、危険な操業を停止させることができます。 労働者補償法は、雇用中または雇用に起因する負傷・死亡を対象とし、労働者補償事務所、医療報告書、所定様式を用いて請求します。労働者と遺族は法定制度で請求できますが、正確な提出期限と費用は案件と適用手続きによります。労働者は産業組織を設立または加入できますが、組合、産業協約、裁定の法的効力には産業登記官への登録が重要です。労使紛争はDLIRに報告し、交渉、調停、強制協議に進む場合があります。解決しない案件はINARまたは認可された別の審判機関へ進むことがあります。個別の賃金・法令遵守案件は労働官または裁判所に持ち込める場合もあります。 契約に別の適法な条件がない場合、予告期間は勤続期間に応じて、4週間未満で1日、4週間以上1年未満で1週間、1年以上5年未満で2週間、5年以上で4週間です。予告に代わる支払いが可能です。臨時労働者には通常予告がありませんが、非違行為によらず雇用を終了するときは1日分全額の支払いが必要となる場合があります。故意の不服従、詐欺、常習的な怠慢、長期欠勤、特定の有罪判決など所定の非違行為を理由に即時解雇できる場合があります。雇用主による暴力、詐欺、重大な契約違反、過失、虐待があれば、労働者は直ちに雇用を終了できる場合があります。包括的な現行の不当解雇手続きは、確認した枠組みでは確立されていません。2026年に雇用法、労働安全、労働者補償の改革が三者協議で検討されていましたが、法案や改革方針は成立済み法令に代わりません。
パプアニューギニアの労働法
パプアニューギニアの労働法は、雇用契約、労働時間、賃金、休暇、職場安全、労働者代表、紛争、雇用終了を規律します。制度の主な根拠は1978年雇用法と関連法令で、公務・教職には別規則が適用される場合があります。正規雇用は法定保護を最も受けやすい一方、非公式労働の大半は制度への実務的なアクセスが困難です。
ヒント
雇用関係は、紛争が起きる前に契約、賃金、労働時間、休暇、予告規則を確認する書類・証拠の問題として扱ってください。正規雇用は労働法上の保護につながりやすい一方、非公式労働では実務的な執行手段が少ない場合があります。適用協約や控除を確認せず、改革案、口頭の約束、同じ賃金額に頼らないでください。

