商業銀行4行はファースト・ナショナル銀行レソト株式会社、レソト郵便銀行株式会社、ネドバンク・レソト株式会社、スタンダード・レソト銀行株式会社です。うち3行は南アフリカの銀行の子会社で、レソト郵便銀行はレソト政府が全額所有しています。国内に支店は約50店あり、ほとんどが都市部です。外国資本の3行が銀行資産、売上高、預金の約90%を保有しています。レソト中央銀行(通称CBL)は、現地・遠隔でのリスクベース監督を通じて銀行と国の決済システムを監督します。 銀行の商品には、取引・当座口座、普通預金、要求払い・通知預金、定期預金、一部の若者・学生・低所得者向け商品があります。モバイルマネーウォレットは電子マネーサービスであり、銀行口座や銀行預金ではありません。商品名、最低残高、利息、取引上限、休眠規則、手数料は銀行・事業者によって異なります。通貨はロチ、別名マロチで、通貨コードはLSLです。南アフリカ・ランドとマロチは1対1の為替レートで連動し、どちらも法定通貨です。 顧客は支店、オンラインバンキング、モバイルアプリ、USSD・携帯電話バンキング、ATM、販売時点情報管理端末、認可代理店を利用できます。銀行代理店では、預け入れ、引き出し、残高確認、明細、口座・カード申込書類、公共料金の支払い、モバイルマネーサービスを扱う場合があります。代理店の行為・不作為には銀行が責任を負います。代理店は銀行名、許可されたサービス、手数料、連絡先、最寄り支店を掲示する必要があります。代理店取引は通常、即時処理され、不完全な取引は取り消し可能です。 銀行は、顧客確認(KYC)とマネーロンダリング防止(AML)の管理を行います。通常、申請には身分証またはパスポート、携帯電話番号、居住住所が必要で、商品によって収入証明、雇用証明、納税地、非居住者・一時居住者の在留許可を求められることがあります。必要書類は商品ごとに異なり、全国一律ではありません。例として、ネドバンクのBothebelele口座は月収M3,000以下の18歳以上の居住者向け、Savvy Plusは月収M3,000以上の18歳以上の居住者向けと説明されています。どちらも身分、収入、住所の証明が必要です。 個人向け決済には、小切手、振込、口座振替、カード決済があります。レソト自動決済機関(LACH)とマセル銀行間自動決済機関(MIACH)は自動決済を支援します。Lesotho Wireは高額・緊急送金の即時グロス決済システムです。電子資金移動はEFT規則に従います。デビットカード、ATMカード、決済カードはATM、店舗、オンラインで利用でき、タッチ決済・海外利用はカードと銀行によって異なります。外国為替・国境を越える送金は、認可ディーラー、認可送金業者、外国為替業者を通じた為替管理規則に従います。 デジタルサービスは24時間利用できる場合がありますが、機能・上限は異なります。ネドバンクの一例では、オンラインバンキング、Money App、*120*141#のUSSD、MobiMoney、Send Moneyが提供されています。MobiMoneyの公表上限例は、1日あたりの入金M10,000、月間残高M20,000、1日あたりの現金引き出しM5,000、1日あたりの送金M10,000です。これは当該商品例の数値であり、すべての事業者に当てはめてはいけません。中央銀行の現行登録簿には、Chaperone Ltd、Lesotho Post Bank、Smartel Money Ltd、VCL Financial Services (PTY) Ltd、Sasai Econet Financial Services (PTY) Ltdのモバイルマネー発行者5社が掲載されています。2024年の業界報告には国内業者が6社とありましたが、免許確認には現行の中央銀行登録簿を参照してください。 手数料はレソト全体で統一されていません。口座、カード、ATM、送金、外国為替、ネットワークの料金は事業者と商品によって異なります。銀行は顧客に開示し、合意した手数料のみを請求できます。代理店が別途直接の顧客手数料を課すことはできません。銀行商品については、2022年金融消費者保護法第7号により、契約前に主要事項説明書(KFS)を渡さなければなりません。書類には費用、収益、手数料、抱き合わせ商品の明確な情報が必要です。顧客は説明と明細を求められ、条件変更は少なくとも30日前に通知され、所定の消費者保護規則では5営業日のクーリングオフ期間があります。KYC情報を正確に保ち、暗証番号、パスワード、ワンタイムパスワード、カードセキュリティコードを守り、口座の動きを確認してください。 入手可能な中央銀行資料では、現在有効な預金保険制度や政府保証付き預金の上限額は確認されていません。中央銀行資料は預金保険制度をセーフティネット上の課題とし、2017年報告は整備・検討作業を記載しています。したがって、銀行預金が国の保証で自動的に保護されると説明してはいけません。最新状況は中央銀行または銀行に確認してください。モバイルマネーの信託口座保護は電子マネーの安全策ですが、それだけでウォレットが銀行預金と同等になるわけではありません。 一般的なリスクには、フィッシング、音声フィッシング、SMS詐欺、SIMスワップ、マルウェア、カード非対面詐欺、盗難カード、ATM操作、のぞき見、口座乗っ取り、偽ローン・支払い詐欺があります。公式アプリ、ウェブサイト、電話窓口だけを使い、暗証番号、パスワード、ワンタイムパスワード、カードセキュリティコードを共有せず、不審な動きは速やかに報告してください。カードの紛失・盗難時は直ちに利用停止にします。疑わしい取引はAML管理の対象となり、銀行代理店は疑わしい活動を24時間以内に銀行へ報告しなければなりません。苦情はまず銀行内の手続きに申し立てます。解決しない場合、中央銀行の金融消費者保護部門が調査・支援できます。公表連絡先はcomplaints@centralbank.org.ls、電話2223 2016です。
レソトの銀行
レソトには口座、預金、決済、カード、デジタルバンキングサービスを提供する商業銀行が4行あります。銀行制度はレソト中央銀行が監督し、モバイルマネー発行者、決済事業者、マイクロファイナンス機関、外国為替業者も関連サービスを提供します。支店は主に都市部に集中しているため、代理店、ATM、モバイルバンキング、モバイルマネーウォレットも実用的なアクセス手段です。
ヒント
通常の口座、預金、カード、幅広い決済が必要なら商業銀行を、ウォレット機能や便利な少額取引が中心ならモバイルマネーを選びます。支店が遠い場合は認可銀行代理店を使えますが、取引前に許可サービス、手数料、領収書を確認してください。特定の事業者が誰にでも適すると思わず、現在の料金、上限、利用手段、消費者保護、苦情処理を比較しましょう。

