バソトとはレソトの人々を指し、単数形はモソト、その言語はセソト語です。バソトの伝統には、家族の慣習、地域での相互扶助、通過儀礼、慣習婚、衣服、音楽、踊り、工芸の知識、地域ごとの儀礼が含まれます。こうした慣習にはキリスト教や先住民信仰の背景がある場合がありますが、宗教教義は「宗教」の項目で扱います。共同作業や収穫行事での食事提供が伝統を支えることはありますが、料理や食文化は「食」の項目で扱います。タバ・ボシウとモショエショエへの言及は文化遺産の記憶に関係する場合がありますが、政治史の時系列は「歴史」の項目で扱います。 「モエア・オア・セレモ・サ・バソト」は8月に行われるバソトの新年行事です。共同体や団体が文化の再生の機会としていますが、全国的な法定休日または統一された全国日程があるとは確認されていません。男性と女性の入門学校では、アイデンティティ、社会的役割、規律、敬意、兄弟愛について伝統教育が行われます。参加の管理は、地域の首長、首長、ラモパト、メスエによって行われます。年齢、期間、費用、健康上の配慮、安全規則は場所ごとに異なり、2022年の入門学校の慣習の保護・管理法案は成立していません。2011年児童保護福祉法は、子どもの最善の利益を保護します。入門儀礼やその他の文化的儀礼によって教育を受けられなくなったり、教育に害を及ぼす形で参加を強制されたりしてはなりません。 慣習婚では、当事者と双方の家族の合意の後、ボハリの取り決めまたは支払いを行うことがあります。首長が認めた婚姻でも、登録機関に登録されていない場合があります。国民身分・住民登録局で慣習婚を登録するには、慣習婚の証明と、身分または証人に関する証拠が必要です。公表されている登録サービスは無料で、サービス憲章には所要時間1時間、成人の手続きは3日以内と記載されていますが、これに依拠する前に地域の詳細を確認してください。 「レツェマ」は、村人、友人、親族による組織的な共同労働です。女性と男性が一緒に、石の運搬、家の建築、穀物の脱穀、埋葬後の牛皮の処理などを行う場合があります。主催者が食事を用意し、作業中には歌、詩、歓声が伴うことがあります。定められた料金はありませんが、時間、労働、食事を分担することが社会的に期待され、親族の結び付き、連帯、相互扶助を強めます。 草を編んだ帽子「モコロトロ」は国の象徴です。バソトの毛布や帽子は、伝統的または正装用の衣服として認識されています。羊毛やモヘアは、ポンチョ、ショール、タペストリー、靴、帽子などに織られます。帽子作りの知識と技術は2026年時点でユネスコ登録の推薦手続き中で、まだ登録されていません。工芸技能は主に非公式な地域活動や生計に結び付いており、市場の弱さや天候条件が継承を難しくする場合があります。 男性による足踏み踊り「モホベロ」には、動きを揃えた高い蹴りが含まれます。「モキボ」は女性が一列にひざまずいて行う踊りです。民謡、称賛詩、歓声、「モコプ」、「ンドラモ」、「モココペロ」は、地域行事、学校での文化学習、文化遺産や観光関連の儀礼に登場します。モリア博物館は慣習に関する品々を保存・展示しています。地域の実践は異なります。タバ・ボシウとマセル周辺の目録には多くの無形文化要素が記録され、モリアとマツィエンには踊り、歌、詩、牛追いの習慣が関連しています。カチャス・ネクやモハレズ・フークなどの地域では、現在も行われている入門儀礼が確認されています。農村や山間部の環境も、慣習の継承に影響します。 観光・スポーツ・芸術・文化省とその文化局、レソト・ユネスコ国内委員会、首長、地域の継承者、学校、レソト観光開発公社は、文化の継承、保護、紹介にそれぞれ異なる役割を持ちます。あらゆる慣習を統括する単一の全国伝統機関はありません。ユネスコ条約は2008年に批准され、地域の目録作成と保護活動が続いています。移住、都市化、現金経済、正規教育、子どもの権利保護によって、伝統の学習と実践方法は変化しています。こうした変化が、伝統を一様なものや単なる過去のものにするわけではありません。
レソトの伝統
レソトの伝統は、家族や地域社会を通じて受け継がれるバソトやセソトの生きた慣習です。儀礼、共同作業、衣服、音楽、踊り、工芸技術などがあります。そこには、他者への尊厳と連帯をもって生きる責任を表す「ボトホ」などの価値観が現れます。伝統は年中行事や人生の節目に行われますが、その形は地域や共同体で異なり、全国共通の暦や単一の中央機関に従うものではありません。
ヒント
バソトの伝統は生きた地域の慣習であり、意味や実施条件は場所によって異なると考えてください。参加、行事の企画、記録、公開紹介の前に、地域の継承者と具体的な状況を確認してください。慣習上の期待と子どもの教育、安全、法的権利が衝突する場合は、これらを優先してください。

