高等国民選挙委員会(HNEC、المفوضية الوطنية العليا للانتخابات)がリビアの選挙を計画・運営します。有権者登録、候補者手続き、投票所、投票用紙の取扱い、集計、暫定・最終結果、選挙苦情を担当します。代議院と高等国家評議会は立法・憲法上の枠組みを担い、国政選挙の取り決めを承認する必要が生じる場合があります。異議申立ては裁判所が判断します。UNSMILは仲介や技術支援を行えますが、選挙運営は行いません。 国政選挙の枠組みは未確定です。憲法改正第13号と法律27/2023、28/2023は国民議会と国家元首を扱います。大統領候補の資格、大統領選挙と議会選挙を同時に行うか所定の順序で行うか、HNEC理事会の構成が争点です。2021年12月の選挙過程が失敗して以来、国政選挙は実施されていません。2026年8月30日の「小規模協議合意」は、HNEC理事会の再構成、選挙枠組みの変更、単一の執行当局の下で大統領と国民議会を選ぶことを提案しています。代議院と高等国家評議会は1か月以内に取り決めを確認することが想定され、選挙は最長24か月以内に実施する目標です。実施は未了で、HNECの理事は現在4人、国政選挙の確定日は発表されていません。 国政選挙の有権者資格は、リビア国籍、法的能力、18歳以上、国民ID番号、有権者名簿(سجل الناخبين)への登録とされています。HNECの情報は、リビア国民の男女双方の登録に言及しています。国政選挙の枠組みは争われているため、地方選挙の規則を最終的な国政規則として扱わないでください。 地方選挙は、より確立しているものの地域差があります。法律20/2023は、地方自治体選挙の運営を行政機関・地方自治省からHNECへ移しました。決定43/2023は議席数を7、9、11とし、政党・名簿候補と個人候補を組み合わせています。142選挙区は西部77、東部37、南部28に分かれます。2024年には56自治体で選挙が行われました。2025年の第IIグループは34自治体を対象とし、最終結果が公表されています。第IIIグループの選挙は2025年から2026年にかけて続きました。全国すべてを網羅してはいません。特に東部・南部を中心とする29自治体では当初選挙が行われず、一部投票は延期、停止、再実施されました。地方自治体評議会は現在、継続的に活動する唯一の民主的正統性を持つ公的機関ですが、国政への影響力は限られています。 地方選挙では、HNECが期間を限って有権者名簿を開きます。電話番号が国民ID番号と紐づいている場合、有権者は通常、国民ID番号と投票所番号を記したSMSを17017へ送って登録できます。または登録委員会で対面登録できます。対象自治体の登録済み有権者にはHNECが投票者カード(بطاقة ناخب)を発行します。2021年の投票者カードは後の地方選挙には使えません。登録された投票所で、パスポート、家族手帳、身分証のいずれかと署名済み受領書を用いてカードを受け取ります。投票は登録投票所で本人が秘密かつ直接に行います。地方選挙の投票用紙は、適用されるHNEC規則に応じて名簿候補と個人候補の両方を含む場合があります。登録、カード受領、投票期限は現行HNEC告知で確認してください。確認した資料では有権者手数料は定められていません。 地方候補者は一般に25歳以上で、最終有権者名簿に登録され、該当行政区域に居住し、認定教育資格を有する必要があります。名誉・道徳に反する犯罪について復権していない有罪判決がある人、HNECまたは選挙委員会の構成員は立候補できません。候補者は一つの選挙区で、名簿候補または個人候補のいずれか一つとしてのみ立候補できます。個人候補または名簿候補の届出料はLD 1,000、補欠候補者はLD 500と記載されています。名簿には名称、記号、正式代表者も必要です。 HNECは暫定結果と最終結果を公表します。投票箱と結果用紙は中央集計を通じて扱われ、苦情や異議申立てはHNEC規則に従い、司法判断に至る場合があります。2025年、HNEC決定147は第IIグループ自治体の最終結果を確認し、決定148はシュウェリフを別途扱いました。裁判所の判断や不正により、一部結果が保留、無効となったり、再選挙に至ったりしました。一部自治体では、当選者が就任できず、事実上の当局に交代させられました。 リビアの主な選挙リスクは、機関の分裂、HNEC理事会の未完成、合意された憲法・立法枠組みの欠如、権力中心の競合、武装勢力、地域の治安問題です。情報、登録、投票へのアクセスも地域によって異なります。個別選挙の実務情報はHNEC、地方選挙事務所、公式告知、電話窓口1441で確認できます。女性、若者、市民社会、障害者の包摂は制度上の目標ですが、実際に平等なアクセスが保証されているわけではありません。
リビアでの選挙
リビアでは国政選挙が計画され、地方自治体選挙は国内の一部地域で実施されてきました。2021年12月に予定されていた国政選挙の過程が失敗して以来、国政選挙は行われていません。地方自治体選挙は、継続して実施されている唯一の選挙過程です。高等国民選挙委員会が有権者登録、投票、集計、結果を管理しますが、治安状況と機関間の意見対立が実施地域や時期に影響しています。
ヒント
リビアの国政選挙と地方選挙は別々の状況として扱ってください。現在、実際に準備できるのは対象自治体の地方選挙です。国政選挙は確定日がなく、提案された枠組みも未実施のため、予定を立てられません。各期限と要件は最新のHNEC告知で確認し、地方選挙の規則を国政選挙に当てはめないでください。

