洪水、干ばつ、豪雨や強風、建物倒壊、野火、地域によって問題となるバッタの大量発生が、マリの災害リスクを形づくります。地滑りの全国的な関連性は低いものの、カイ、クリコロ、バマコ、ドゴン高原の一部で起きる可能性があります。マリで地震、火山活動、サイクロンが主要な危険だと示す信頼できる全国的証拠はありません。洪水は通常7月から10月の雨季の後に発生し、河川水位は9月から11月に最も高くなることがよくあります。モデルに基づく推計では、毎年約50万人が河川洪水にさらされ、約40万人が水不足に直面し、教育・保健施設約300か所が毎年影響を受ける可能性があります。これらの数値はGFDRRの2010年・2019年のモデル基盤によるもので、進行中の緊急事態の人数ではありません。このモデルは都市の鉄砲水を対象外としており、バマコなどでは追加の危険があり得ます。干ばつは水供給、農業、家畜に影響し、北部地域のほかシカソ、モプティ、セグーでも重要です。 マリには正式な全国災害リスク管理・保護体制がありますが、実施状況にはばらつきがあります。安全・市民保護省(Ministère de la Sécurité et de la Protection Civile)が制度を統括します。通常DGPCと呼ばれる市民保護総局(Direction Générale de la Protection Civile)は、予防、計画、調整、救助、訓練を担います。地域の市民保護局、消防、救助拠点が現地活動を支援します。国家緊急事態作戦センター(Centre National des Opérations d'Urgence、CNOU)は、全国の作戦状況を把握し、資源情報を管理し、住民への警報を発し、訓練を支援します。地域、サークル、コミューンの当局は、地域で緊急事態が起きた場合に現地の体制を起動できます。省庁間委員会とCECOGECは危機時に省庁間調整を行います。2026年の災害リスク期には、CECOGECは6月1日から11月30日まで危機対応モードで活動しています。 全国複合災害緊急時計画(Plan de Contingence National multirisques)は、災害前の準備、発生時の対応、復旧を対象とします。地域・自治体計画、ORSEC計画、洪水対策計画、Plan Blancが、より具体的な対応を定めています。マリの国家災害リスク削減プラットフォームPNRRCは、地域・自治体計画を支援します。2026~2027年の全国複合災害計画は2026年5月20日以降改訂中で、先行対応措置は2026年から計画されています。2026年の予防活動には、約20項目の対策が含まれ、バマコの排水路・集水路の清掃や、マリゴ排水経路の再開などがあります。地域の備えには、住民への啓発、訓練、緊急備蓄、一時避難場所の準備も含まれる場合があります。資金と実施状況は場所によって大きく異なります。 認可された気象警報機関はMALI-METEOです。CAP-RSSと予報情報を使い、CNOUが住民向け警報を作成します。MALI-METEOはソーシャルメディアでも気象警報を配信します。SAPは降雨、河川洪水、農業、家畜、市場、避難、備蓄に関する月次情報を収集します。SCAP-RUとGLAMは地域主体の早期警戒を支援し、ODIPINはニジェール川とセネガル川の流域を監視します。SOS Securityアプリは気象、安全、健康の警報を提供する場合があります。河川水位の監視不足、通信の途絶、WMO警報区域のカバー範囲の不確実さ、現地語対応の必要性、デジタルアクセスの格差、資金制約により、警報の範囲は限られます。そのため、影響を受けるすべての共同体に同時に警報が届くとは限りません。 住民は緊急事態を市民保護局または関係する地域行政当局に報告してください。DGPCとCNOUは状況を評価し、資源を調整して救助活動を支援します。増強された介入拠点を通じて対応する場合もあります。地域当局は、地域、サークル、コミューン単位の体制を起動できます。マリには、全国一律の対応時間保証や、すべての場所で確認済みの緊急サービス提供約束が公表されていません。そのため、安全な地域連絡先とアクセス条件が重要です。道路、橋、燃料供給、季節的な孤立、治安状況により支援が遅れることがあります。 当局は被災世帯を一時避難場所へ移動させることがあります。こうした場所には避難所、トイレ、基本サービスが用意される場合がありますが、利用できるかどうかは状況と対応能力によります。全国的な避難地図や自動的な受け入れ保証は公表されていません。当局や支援提供者が支援を配分する際、子ども、女性、高齢者、障害のある人、避難民、その他の危険にさらされやすい世帯が優先される場合があります。住民は確認済みの警報に従い、時間があれば重要書類と医薬品を持ち出し、冠水した場所や損傷した建物に入らないでください。 国の機関や人道支援団体は、市民保護局とCSA、SNS、OPAMの仕組みを通じて、緊急備蓄や食料・穀物を提供できます。支援には、非食料品、現金、巡回サービス、水、衛生、避難所、保護も含まれる場合があります。DNDSとDRDSは社会支援窓口を提供し、OCHA、UNICEF、非政府組織は人道支援の調整を支援します。道路・インフラの損傷、通行止め、物資不足、燃料制約、治安不安により、サービス提供に影響が出ることがあります。災害支援は、現金、宿泊、補償、再建を受ける一般的な個人の権利を意味しません。警報、救助、支援申請に一律の料金がかかるとの資料はありませんが、実際の利用条件は、プログラム、場所、被害評価、利用可能な資金によります。 対応の多くは、国家予算、緊急備蓄、支援者・援助機関の資金で賄われます。災害支援の全国一律の料金表や支払期限は確認できていません。事前手配型の災害資金や迅速な支出制度が限られているため、資金の速やかな動員は依然として難しい状況です。復旧は通常、災害後の被害・ニーズ評価から始まります。道路、橋、水場、学校、保健施設、排水設備、トイレ、貯蔵施設、農業インフラの復旧が含まれる場合があります。DNDSと連携する国家洪水準備・対応計画が策定中ですが、災害後に利用できるサービスと承認は、評価内容や配分される資源によります。
マリの災害
マリの災害とは、人々、環境、または重要インフラを深刻に脅かす大規模な緊急事態です。特にニジェール川、バニ川、セネガル川の流域、内陸デルタ、バマコでは洪水が最も顕著な危険です。干ばつは水、作物、家畜に損失をもたらします。マリには全国的な警報、対応、支援体制がありますが、地域ごとにアクセス、対応能力、資金が異なります。
ヒント
マリでの災害への備えは、全国一律の制度や自動的な支援を当てにするのではなく、地域ごとのリスク管理として計画してください。河川、排水路、低地に近い場所では洪水への備えを優先し、その地域に関わる干ばつ、嵐、建物の危険、野火にも計画を合わせましょう。複数の警報経路を利用し、避難、救助、現金、避難所、復旧支援の遅れに備えてください。

