ベナンの家族法は主に、身分・家族法典(Code des personnes et de la famille)と児童法典(Code de l'enfant)に基づきます。社会的支援と児童保護では、社会・マイクロファイナンス省(Ministère des Affaires Sociales et de la Microfinance)、家族・児童・青少年局(Département de la Famille, de l'Enfant et de l'Adolescent)、社会振興センター(Centres de Promotion Sociale (CPS))、地域によっては社会保護ワンストップ窓口(Guichets Uniques de Protection Sociale (GUPS))が連携します。家族問題全般を扱う全国共通の窓口はありません。そのため、責任分担、サービスへのアクセス、利用できる支援はコミューンや機関によって異なります。 婚約や両家の顔合わせは社会的な慣習の場合がありますが、いずれも民事婚を成立させません。婚姻には本人双方の同意が必要です。未成年者は婚約できず、法定婚姻年齢は男女とも18歳です。民事婚とその登録はコミューン(Commune)またはアロンディスマン(Arrondissement)を通じて行います。宗教婚や慣習婚が併存する場合もありますが、正式な婚姻証明や婚姻身分・相続に関する同じ効力が自動的に認められるわけではありません。原則として、こうした効果は戸籍登録に基づきます。 出生登録は法律上必要です。出生は21日以内に届け出る必要があり、利用できる身分登録資料によれば登録は無料です。遅れて登録するには裁判手続きと追加の裁判費用が必要な場合があります。2025~2026年の試行プロジェクトでは、10か所の公立医療施設が出生場所で直接出生登録を行い、最長72時間以内に国民個人識別番号を付与して、証明書を安全にコミューンへ送信します。この手続きの全国展開と地域での利用可否は、個別に確認する必要があります。 家族手帳(livret de famille)は民事婚の際に発行されます。婚姻、出生、死亡に関する抄本が記載される場合があり、内容を最新の状態に保つ責任は親にあります。離婚または別居後は、代替書類が発行される場合があります。行政手続きに備え、出生証明、婚姻証明、必要に応じて死亡証明を整理して保管してください。 親子関係、親権、扶養、養子縁組、後見によって、子どもの世話をする人や意思決定をできる人が決まります。CPSは家族に助言し、社会的リスクに対処し、必要に応じて心理社会的支援などを手配します。離婚、単独親権、親権移譲、後見、養子縁組、扶養の強制執行は、管轄の第一審裁判所(Tribunal de Première Instance)が扱います。事実上の別居は、裁判上の別居や離婚とは異なります。離婚は裁判所が認め、婚姻と配偶者間の相互義務を終了させますが、共通の子どもに対する義務には影響しません。 ベナンの主な家族問題には、児童婚、早期妊娠、家庭内・ジェンダーに基づく暴力、強制婚・あっせん婚、児童労働、人身取引、遺棄、孤児、障害者、高齢で扶養を要する親族のケアがあります。2021~2022年のMICS調査によると、少女の27.5%が18歳になる前に結婚していました。農村、貧困、農業中心、低学歴、国北部などの状況では、さらに高い割合が確認されました。予防と支援は、村落委員会、GUPS、FAABA Cash+Care programme(FAABA Cash+Care)などのプログラムを通じて利用できる場合があります。地域で利用できるか確認してください。 Loi 2011-26は、婚姻内レイプ、強制婚・あっせん婚を含む、家族内の身体的、道徳的、性的、心理的暴力を対象とします。保護対象には配偶者、未婚のパートナー、親族、同一世帯の人、以前の親密な関係にあった人が含まれる場合があります。児童支援電話(Ligne d'Assistance aux Enfants (LAE))は児童への暴力を匿名で受け付け、CPS、児童保護機関、警察、医療機関、司法制度につなぐことがあります。利用可能性と緊急対応は地域によって異なります。 家族が亡くなった場合、10日以内に死亡登録を行う必要があります。利用できる身分登録資料によれば、医師の死亡証明書と身分証明が必要で、登録は無料とされています。戸籍書類の欠落や遅延は、扶養、被扶養者、遺産、その他の請求に大きな遅れを生じさせることがあります。身分登録機関(ANIP/RNPP)、コミューン、アロンディスマン、紛争時には管轄裁判所が関わる場合があります。過去の料金情報では出生、婚姻、死亡の民事登録は無料とされていますが、現在の料金、書式、担当窓口、地域の開庁時間は訪問前に確認してください。
ベナンの家族
ベナンの家族関係には、婚姻、親子関係、養育、扶養、保護、扶養を要する親族への支援が含まれます。政府の責任は複数の機関に分かれ、家族内の支援は非公式に行われることも多くあります。出生、婚姻、死亡の戸籍記録はこれらの事実を証明し、親権、扶養、相続などにも影響します。
ヒント
ベナンで家族に関する手続きを行うときは、まず書類と責任者を確認しましょう。最新の出生、婚姻、死亡証明書があれば、親権、扶養、保護、扶養を要する親族に関する請求を行いやすくなります。戸籍手続きにはコミューンまたはアロンディスマン、社会支援にはCPSまたはGUPS、紛争や裁判上の請求には第一審裁判所を利用してください。

