国王(ドゥク・ギャルポ)が国家元首であり、最高司令官も務めます。行政は内閣(レンゲ・ジュンツォク)が担い、その長である首相が政府を率います。国会はドゥク・ギャルポ、25人の国民評議会、47人の国民議会で構成され、任期は5年です。立法、行政、司法は、相互に抑制・監督する三つの独立した政府部門です。司法は王立司法裁判所を構成します。最高裁判所は法律解釈と上訴について最終判断を行い、高等裁判所は第一審の憲法問題と上訴を扱います。また、地区裁判所(ゾンカク裁判所)または郡裁判所(ドゥンカク裁判所)が管轄権を持つ場合もあります。ブータンには20のゾンカク裁判所と、11のゾンカクにまたがる15のドゥンカク裁判所があります。どの裁判所が管轄するかは、地域と手続きによって異なります。 ブータンの行政区画は20のゾンカクです。各地区(ゾンカク)には地区評議会(ゾンカク・ツォグドゥ)、ゲウォグ評議会(ゲウォグ・ツォグデ)、自治体評議会(トロムデ・ツォグデ)などの地方機関があります。ゾンカク・ツォグドゥはゾンカクの最高意思決定機関ですが、法律を制定する権限はなく、国法の枠内で規則や規制を定めるにとどまります。地方の指導者(グプ)、副指導者(マンミ)、自治体の長(トロンポン)が地域の行政を担います。正式な行政窓口は、用件に応じて国の省、ゾンカク、ゲウォグ、トロムデの事務所となります。内務省と地方自治局は、分権化、地方行政、政府各層間の連携を調整します。各省、自律機関、憲法上の機関がそれぞれの責務を担い、政府・市民ポータル(G2C)のオンラインサービスは担当機関に応じて利用できます。王立公務員委員会は、2022年公務員改革法や2023年公務員規則などに基づき、公務員制度を運営しています。 財務省と計画・予算・業績局が公財政を担当します。2007年公財政法と第13次五カ年計画が主要な基盤です。2026/27会計年度には、ゾンカク、ゲウォグ、トロムデに合計47,007.0百万ニュルタムが配分され、2025/26年度比で23.6%増となります。予算編成は毎年行われます。ただし、料金、処理期間、利用要件は具体的なサービスと担当機関によって異なります。 独立した最高国家監査機関である王立会計検査院は、財務、適法性、公的資源の経済性、効率性、有効性を監査します。監査対象には各省、地方行政、裁判所、国会、憲法機関、防衛・安全保障機関などが含まれます。反腐敗委員会は独立して活動し、汚職を捜査・予防し、独自の判断で調査を開始することもあります。法務長官府は、法律の公式集や法令ポータルなどを提供しています。 憲法第7条は、平等、意見・表現の自由、情報へのアクセス、メディア、平和的な集会・結社、宗教、移動の自由などを保障します。基本的権利の侵害は、最高裁判所または高等裁判所に申し立てることができます。主権、安全保障、国家の統一、平和、国家情報、他者の権利を守るため、法的制限が適用される場合があります。2018年情報・通信・メディア法に基づき、ブータン情報通信・メディア庁は通信、ラジオ、テレビ、印刷媒体、OTTサービス、映画などを規制します。 安全保障機関には、ドゥク・ギャルポの警護を担う王室警護隊、常備軍の王立ブータン軍、王立ブータン警察があります。警察は内務省の管轄下にあり、公共秩序、犯罪の予防・捜査、生命・財産の保護を担います。法秩序局は、国家安全保障や国境管理などを調整します。災害対策は、ゾンカクやゲウォグの組織を通じて国と地方の両方で行われます。国民には主権、領土保全、安全保障、統一、環境、文化、遺産を守る義務があり、法律で定められている場合には国民奉仕が求められることがあります。
ブータンにおける国家制度
ブータンは2008年以来、民主的な立憲君主制を採用しています。ドゥク・ギャルポが国家元首兼最高司令官を務め、政府、国会、裁判所が国家の責務を分担します。国土は20のゾンカクに分かれ、地方行政、財政、監督、基本的権利、安全保障も国家制度の一部です。
ヒント
申請や法的な申し立てを行う前に、ブータンのどの行政階層・機関が担当するかを確認しましょう。特に、国の機関、ゾンカク、ゲウォグ、トロムデのどこが責任を持つか、またG2Cで手続きをオンライン申請できるかを調べてください。料金や処理期間はサービスや機関によって異なるため、一律とは考えないでください。

