公式家計支出調査(Household Expenditure Survey、HES)は、ブルネイの家計支出に関する公式調査です。2023年8月1日から2024年7月31日までの期間、世帯の月平均支出は2,817ブルネイ・ドル、1人当たり558ドル、中央値は2,163ドルでした。都市部の平均は2,874ドル、農村部は2,669ドルです。地区別ではブルネイ・ムアラが3,030ドル、ツトンが2,719ドル、ブライトが2,123ドル、テンブロンが1,572ドルでした。所得五分位の最低層の平均支出は1,112ドル、最高層は4,963ドルでした。これらの数字は世帯人数、所得、住居の種類、地区、車両所有、居住資格などによって異なります。最低生活費や生計予算の公式表は確認できませんでした。個人の予算計算では、HESの数字に現在の家賃、事業者価格、世帯の実際の消費習慣を組み合わせてください。 HESで最も大きな支出区分は住居、水道、電気、ガスその他の燃料で、1,090ドル、38.7%でした。交通は327ドル、食料・ノンアルコール飲料は306ドル、レストラン・宿泊は227ドル、娯楽・スポーツ・文化は165ドル、情報通信は161ドル、教育サービスは49ドル、医療は20ドルです。国外支出の平均は220ドルでした。持ち家についてHESは推計家賃を含みますが、ローン返済、銀行預金、不動産購入は除外します。したがってHESの住居費区分は、実際に毎月支払う家賃と自動的に同じではありません。 民間賃貸は全国的な公式家賃指数の対象外で、予算計画には現在の不動産仲介業者の提示や個別物件情報が必要です。政府職員住宅(Government Housing Quarters)と国家住宅制度(Skim Perumahan Negara)は、それぞれの適格条件に従って割り当てられます。国家JKP住宅制度(JKP)への申請はブルネイ国民に限られます。利用資格と費用は身分や雇用主にも左右されます。家賃が2,000ドル以下の住宅契約には印紙税がありません。それを超える場合、契約期間1年以下では250ドルごと、またはその端数ごとに1ドル、1年超から5年以下では2ドル、5年超または期間の定めがない契約では4ドルです。政府職員住宅の居住者は、電気、水道、電話、芝生の維持、廃棄物処理、対象となる修繕費も負担します。 家庭向け電気料金は電力サービス局が4段階で計算します。最初の600kWhは1kWh当たり0.01ドル、601~2,000kWhは0.08ドル、2,001~4,000kWhは0.10ドル、それを超える消費には0.12ドルです。同局の例では600kWhが6ドル、1,000kWhが38ドル、2,000kWhが118ドル、4,000kWhが318ドルです。住宅の電気接続一時費用は、60アンペア以下の架空引込が90ドル、43kVA以下の地中引込が350ドルです。公共事業局は人口の99.9%に飲料水を供給しています。現在の水道料金とスマートメーター制度の状況は、予算を組む前に水道サービス局またはeBISで確認してください。水道料金は該当口座に紐付きます。故障や給水車の依頼はダルサラム連絡窓口(Talian Darussalam 123)を通じて報告できます。 消費者局は価格比較サービス(1-2-Compare)で価格を公表しており、月平均約60店舗から180点以上の家庭用品を扱います。データは任意提供であり、市場価格を示すもので、すべての店舗の価格を保証しません。価格統制法は食用油と調製粉乳に適用されます。鶏肉と卵には季節的な上限価格が設定されることがあります。2024年の平均価格は、一般的なタイ米10kgが8.41ドル、香り米10kgが12.08ドル、国産米10kgが12.23ドル、卵1トレーが5.85ドル、練乳388gが1.07ドル、植物油5kgが11.68ドルでした。輸入価格、季節、店舗によって実際の費用は変わります。 公共バスは1回1ドルで、運行地域と時刻表によりますが、おおむね6:00~18:00に運行します。タクシーはメーター制で、運転手や配車サービスの利用状況は変動します。多くの世帯にとって自家用車は大きな支出です。自家用車・二輪車の道路税は排気量100cm³当たり2.25ドルです。車齢7年からは毎年の更新が必要で、その際には保険の更新も必要です。車両検査は初回5ドル、2回目10ドルです。検査はベリビのコンピューター車両検査センター(Vehicle Inspection Centre)、ツトン、ブライトで受けられ、発行証明書は3か月有効です。燃料価格はエネルギー省の要件に影響され、外国登録車は補助価格の対象外です。費用計算の前に現行燃料価格を確認してください。 医療費は居住資格と身分証区分に大きく左右されます。公的施設では、黄色の身分証(Yellow Identity Card)保持者と無国籍の紫色の身分証(Purple Identity Card)保持者は、対象となる診療が通常免除されます。外国籍の紫色身分証保持者と緑色の身分証(Green Identity Card)保持者には医療サービス料金規則が適用されます。2025年7月1日以降、外来登録料は黄色身分証と無国籍紫色身分証が1ドル、一部の紫色身分証保持者が3ドル、その他の区分が5ドルです。一般診察料は診療時間内15ドル、時間外25ドルです。免除対象外の患者は病棟と区分により、たとえばC級病棟で20ドル、上位病棟で150~325ドルを支払います。検査・治療は別料金で、MRIは600ドル、CTは区分に応じて300~400ドルです。近隣国への紹介では料金が20%増加します。経済的困難がある場合、医療ソーシャルワーク部門が困窮度を評価できます。慈善支援や分割払いも利用できる場合があります。民間診療と保険は別に予算計上してください。 教育制度では少なくとも12年間の教育を定め、就学前教育は5歳から始まります。公立学校と教育省の支援にはそれぞれの適格条件があり、私立・インターナショナルスクールは独自の料金を設定します。ブルネイ・ダルサラーム大学の公開学費は、市民・永住者が課程に応じて12,000~45,000ドル、留学生が16,500~60,000ドルです。ブルネイ工科大学では、3~4年の全日制課程の例として市民・永住者は16,000ドルです。留学生の学費は専攻により24,000~40,000ドルです。同大学は1学期分の50%を前払いするよう求めます。課程により奨学金が授業料、住居、書籍、食事を負担する場合があります。 家族向けの独立した公式家計費区分はありません。費用は主に追加の食料、教育、交通、医療、おむつ、調製粉乳、保育、制服、修学旅行から生じます。公務員局の子ども1人月120ドルの教育手当は、対象となる政府職員と扶養家族に限られ、ジェルドン・インターナショナル・スクールには特別規則があります。民間保育や通学輸送の料金は事業者によります。世帯人数は特に住居、食料、移動費に影響します。 通信では情報通信技術産業庁が、認可事業者DST、imagine、Progresifの料金通知と公表を規制します。DSTのInfinity固定回線プランの現行例は月38、58、98、148ドルです。一部プランには固定回線料金10ドルもかかる場合があります。契約期間は最長24か月です。DST Mobiの例は月18、30、50、80ドルです。imagineは4~70ドルのデータパッケージを提供します。契約前に通信圏、光ファイバー利用可否、契約期間、端末、追加パッケージ、設置費を確認してください。 HESでは娯楽、スポーツ、文化への月平均支出は165ドルです。過去の旅行データは大まかな傾向にすぎません。2021年の国内旅行では、参加世帯の44.1%が1日100ドル未満、39.2%が100~299ドル、16.7%が299ドル超を支出しました。海外旅行データはパンデミック前のもので、航空券と宿泊を一部除いているため、現在の一律予算には使えません。公園や無料活動は商業的な余暇と分けて予算化してください。 経済計画統計局の消費者物価指数は、2025年に全体で0.3%低下、食料で0.3%、交通で0.8%、娯楽・文化で1.0%低下しました。それでも住居区分内の家賃・維持費は月ごとに異なる動きをする場合があります。現実的な予算では、まず家賃、光熱費、食料、移動、通信、医療、教育を記録します。次に、継続支出と、敷金、契約印紙税、接続工事、道路税、車両検査、保険、入学金、学期前払い、医療診断、端末、設置、旅行を分けます。HESの消費支出にはローン返済は含まれません。銀行費用や税金は、個別取引に直接発生する場合に限り計算に含めます。
ブルネイの生活費
ブルネイの生活費には、住居、光熱費、食料、移動、医療、教育、通信、余暇が含まれます。公式家計支出調査では、世帯の月平均支出が2,817ブルネイ・ドル、1人当たり558ドル、中央値が2,163ドルでした。これらは政府が定めた最低予算ではなく、世帯、地区、居住資格によって異なります。
ヒント
ブルネイの平均値は比較の目安として使い、実際の住居、世帯人数、居住資格、移動の必要に基づいて予算を計算しましょう。月々の費用と、敷金、接続費、保険、学費、医療検査を分けてください。契約や転居の直前に最新の料金と事業者価格を確認しましょう。

