2024年3月から2025年3月に実施された家計所得・支出調査(HIES)は、ナウルの世帯支出を示す最も広範な最近の資料です。消費、食料安全保障、自家生産、交通、情報通信技術、保健、教育、移転支出を扱います。全国の相対標準誤差は、食料3.6%、住居・水道・電気・燃料6.0%、交通8.7%、通信7.8%、娯楽・文化11.3%です。保健と教育の推計はより不確実で、相対標準誤差はそれぞれ44.4%と35.5%です。これらの数値は支出傾向を示すもので、すべての世帯に必要な金額を示すものではありません。 ナウルの法定通貨はオーストラリア・ドルです。現金とカードが使われますが、輸入品は船便、燃料、貨物輸送の確保に大きく左右されます。2026年にはMatsonの撤退後、Neptune Pacificがフィジー・ナウル間の唯一の貨物輸送事業者となり、政府は輸送費の管理が難しいと述べました。そのため小売価格は変動し、供給が途絶える場合があります。標準的な家計向け価格バスケット、民間賃料、公共料金、公共交通、余暇活動、最低家計予算について、現在の公式全国価格系列は見つかっていません。 住宅費は物件と限られた供給量によって異なります。ナウル・リン鉱石ロイヤルティ信託と港湾関連の移転計画は住宅75戸を建設する予定でした。2024年6月時点で11戸が引き渡され、2戸は完成していたものの、上下水道・電力網への接続がまだありませんでした。影響を受けた世帯向けに島内で一時賃貸住宅が手配され、政府支出は280万豪ドルで、一部がアジア開発銀行から払い戻されました。この事業はレッドゾーンから移転する世帯を対象としており、一般的な家賃補助や全世帯共通の賃料を示すものではありません。民間賃貸の家賃は物件ごとに確認してください。 ナウル公益事業会社(NUC)は電気、水道、衛生サービスを提供しています。住宅向け公共料金は歴史的に公共サービス義務制度で補助されており、政府は燃料費を理由に2024年に286万豪ドルの補助金を出しました。NUCは利用者を後払いからプリペイド方式へ切り替えています。水は逆浸透法で生産され、下水の収集・処理は2023年7月から運用されています。電気、水道、衛生サービスは定期的な家計費に含める必要がありますが、現在の料金と接続料は現地で確認してください。 食料価格は主に市場で決まり、輸入、貨物輸送、燃料に大きく影響されます。HIESは購入食品、食料安全保障、自家生産、自給用の生産、贈与を区別しています。そのため、現地の農産物を利用できる世帯と、小売店からほとんどの食料を買う世帯では、必要な現金予算が異なる場合があります。公式な最低食費は確認されていません。固定の全国食品バスケットに頼らず、小売店間の価格差や配送の中断を見込んでください。 交通費の見積もりには、燃料、自動車の所有、整備、輸入部品を含めます。2025年燃料価格統制命令第5号により、2025年9月19日からの小売上限価格は、軽油が1リットル2.2257豪ドル、ガソリンが2.0975豪ドル、ジェットA1が1.5864豪ドルでした。バス、タクシー、その他の一般的な現地公共交通に関する最新の公式運賃表は見つかっていません。海外渡航、とくに海外医療紹介には多額の費用がかかる場合があり、利用資格と払い戻しは紹介の取り決めによります。 ヤレンのナオエロ共和国病院は、現地の公的医療サービスの範囲内で、国民に医療・歯科治療を直接請求なしで提供します。ナウルでは島内で基本的な医療を受けられますが、国内で治療できない重症患者は、航空機でオーストラリアへ搬送されることがあります。医薬品はオーストラリアとオランダから輸入され、不足や配給の中断によって利用状況が変わる場合があります。非市民、民間診療、医薬品、海外渡航、付き添い人の費用について、最新の一般料金や自己負担表はなく、個別に確認する必要があります。 教育費は政府と外部パートナーの支援を一部受けています。ナオエロ教育支援信託制度(NEATS)は、就学前から12年生までの対象となるナウル人学生と難民学生に、登校日1日につき5豪ドルを支給し、学校修了後には信託制度を利用できます。社会福祉サービスは、就学準備支援を通じて制服と書籍のために1学期50豪ドル、年間200豪ドルを支給します。これらの支援は、使途を限定しない定期現金収入とみなしてはいけません。制服、書籍、交通、海外の高等教育は別途準備が必要な場合があります。2024年6月のオーストラリア・ナウル協定には、ブリスベンの学生、外国人教師、TAFE Queensland、QCE認可に向けた170万豪ドルが含まれていましたが、これは教育事業であり、一般的な世帯手当ではありません。 社会福祉サービスと財務局は、2022~2032年国家社会保障戦略の下で、出生給付、死亡給付、障害給付、老齢年金、就学準備支援などを運営します。資格、金額、申請、支給は、それぞれの制度と個人の状況によって異なります。家計費に対する一般的な自動給付があることは確認されていません。家計では、食料、住居、公共料金、学校、医療、介護、交通に加え、出産、死亡、障害に関連する不定期の費用も必要になる場合があります。 通信費は定期的な家計費ですが、消費者向け携帯電話やデータパッケージの現在価格は確認されていません。以前の公式SIMカード方針には、08:00から20:00までの国内ピーク時通話が1分0.30豪ドル、20:00から08:00までのオフピーク時が0.25豪ドル、SMSが0.13豪ドル、国際通話が区分により0.75豪ドル、1.60豪ドル、2.60豪ドル、衛星通話が3.75豪ドルと記載されていました。これらは過去の参考値であり、現在の料金を保証するものではありません。情報通信技術局の枠組みでは、事業者が料金を公表することになっているため、予算を立てる前に現在のプランを確認してください。 スポーツ、博物館、飲食店、ホテル、その他の余暇サービスについて、信頼できる最新の公式価格は確認できませんでした。そのため娯楽支出は、市場価格や催しによって変わります。家計では、固定費、変動費、不定期費用を分けてください。住居、公共料金、通信は固定または定期的な支出になりやすく、食料、燃料、医療、学校費用は変動します。航空医療搬送、転居、修繕、海外教育は、多額の不定期費用になる場合があります。2026~27年度政府予算の収入3億5,920万豪ドル、支出3億5,900万豪ドルという数字は公的財政を示すもので、家計予算ではありません。銀行取引、借入、税は別のテーマであり、最終的な支出額に影響することはありますが、具体的な根拠なしに現地の追加費目として扱ってはいけません。
ナウルの生活費
ナウルの家計費は、輸入品、貨物輸送、燃料価格、限られた国内供給に左右されます。主な定期支出は、住居、公共料金、食費、交通、通信、医療、教育、家族の必要経費です。海外医療、転居、修繕、海外教育には大きな一時費用がかかる場合があります。2024~25年家計所得・支出調査が国全体の支出を知る最良の資料ですが、現在の最低家計予算や標準価格バスケットは公式に定められていません。
ヒント
全国的な最低額や政府予算に頼らず、現地で確認した価格を使ってナウルの家計予算を作ります。定期的な請求、変動する価格、大きな不定期費用を分け、貨物輸送、燃料、供給中断、海外医療や教育の可能性に備える予備費を確保します。

