セーシェルには、全国共通の公式な月間予算基準はない。国立統計局(NBS)は消費者物価指数と家計支出データを公表している。詳細な家計支出調査(HBS)の最新基準年は2018年。新たな調査は2024年7月から2025年まで実施されたが、詳細結果はここでは確認されていない。CPIは2026年7月に127.98となったが、示すのは価格推移であり、世帯の実際の支出額ではない。したがって、予算では固定支出、変動する消費、単発費用、島や法的地位に左右される費用を分けるとよい。 住宅費は世帯間の差を生む最大要因となることが多い。2022年国勢調査では、世帯の75.3%が持ち家、16.2%が賃貸、7.7%が無償居住だった。家賃は島、場所、物件によって大きく異なり、確認済みの公式市場中央値はない。公営住宅の対象条件には、セーシェル国籍、18歳以上、3年以上の居住、過去に不動産を所有していないこと、世帯月収SCR 15,000未満が含まれる。パート・レンタル制度では、住宅申請、住宅支援制度への3か月以上の拠出、就業、有効な賃貸契約、世帯月収SCR 15,000以下が必要。制度は家賃SCR 15,000まで、光熱費SCR 500まで、基本的世帯費SCR 4,000までを対象とする。住宅補助は、総月収SCR 30,000未満の適格な初回購入者を支援する。住宅金融会社(HFC)は、手取り収入SCR 20,000以下の場合に6%の利子補助を提供する。2026年には中価格帯のマンションが約SCR 1,500,000、受給額は約SCR 900,000で、大きな差額が残った。 公益事業公社はマヘ島、プララン、ラ・ディーグで電気、水道、下水を供給する。家庭用電気料金は2024年に平均約1 kWhあたりSCR 2.74。水道・下水料金は2024年1月に9.2%上がった。2026年は家庭の最初の400 kWhまで燃料費加算がなく、それを超える使用分には1 kWhあたり25~29セントが追加された。電気料金は30日以内に支払い、以降30日ごとに遅延料金2%が加算される。乾季には水の利用がより制限される可能性があり、家計計画に影響する。 食料品価格は、輸入食品、運賃、燃料、為替変動の影響を受ける。国営貿易会社(STC)と生活必需品の価格制度は引き続き適用されている。STCカードは2026年に低所得世帯向けに再開され、日用品12品目を追加したSTC価格表も発表された。確認済みの現行公式バスケット価格や平均月間食費がないため、架空の数値で補わない。 公共交通は費用比較の重要な基準となる。セーシェル公共交通公社(SPTC)のバス運賃は2026年2月1日から1回SCR 8。2027年にSCR 7、2028年にSCR 6とする計画が示されている。優遇対象者の一部には割引がある。島間のCat Cocosフェリーと航空運賃は、島の組み合わせ、日付、居住者区分によって異なり、全国共通の安定した価格はない。2026年7月、国内のモガスと軽油価格は段階的に1リットルあたり約SCR 2値上がりし、補助金なしでは小売価格が1リットルSCR 30を超えた。 国民は国立機関で一次医療を無料で受けられ、公的医療サービスは公式説明上、病院治療を含め利用者負担がない。非国民、観光客、駐在者は民間での支払いや保険利用が必要な場合がある。民間医療や国外治療も直接費用となりうる。国民の国外治療は、通常の家計費として扱うのではなく、医学的必要性に基づいて評価される。 国の教育制度は16歳まで無料かつ義務教育である。公立学校の直接費用は低いか発生しないが、交通、食事、学用品、制服、その他個人費用は異なる。私立教育は幼児教育から高等教育まであり、私費負担となる。2026年には、プラランとラ・ディーグからマヘ島に移住して学ぶ学生に、一時金の地域手当SCR 2,000が支給され、奨学金と手当も増額された。 登録済み保育施設への補助は、2026年2月から子ども1人あたり月SCR 750。世帯手取り収入がSCR 8,555.50以下なら、所得審査付きで子ども1人あたりさらに月SCR 750が適用される。施設は登録済みでなければならない。政府は2026年、高齢者施設居住者が家賃、光熱費、社会活動費として負担していた義務拠出SCR 1,000を引き継いだ。アンス・ロワイヤルとプララン島グラン・アンスでは共同食事への拠出が残る。社会保障の老齢給付は2026年1月1日に月SCR 800増額され、対象年齢は63歳とされている。 通信費はプランや販促によって異なる。エアテルのプリペイド例は、30日5 GBがSCR 297、10 GBがSCR 497、15 GBがSCR 797、30 GBがSCR 999。5 GBに国内通話・SMS無制限が付くパッケージはVAT込みSCR 288。エアテルの家庭向けブロードバンド例は、VAT別で20 GBがSCR 449、250 GBがSCR 3,299。ケーブル・アンド・ワイヤレス、インテルビジョン、エアテルが地域サービスを提供し、プランや販促により料金が変わる。 セーシェル国民と居住者は、SPGA施設に入場券なしで入れる。12歳を超える非居住者の料金は、トレイルSCR 100~SCR 250、海洋公園SCR 200~SCR 300、植物園SCR 250、生物多様性センターSCR 150、夜間係留は船1隻1泊SCR 250。海岸や一部自然区域は無料だが、保護区域の料金、移動費、ツアー代は別にかかる場合がある。 最低賃金は2025年4月1日から1時間SCR 40.95で、週40時間なら月約SCR 7,098に相当する。臨時雇用の時給はSCR 47.19。広く参照可能な最新の平均総賃金は、2023年第4四半期の月SCR 16,710。2026年の財務省見解は、最低賃金が実際の生活費を反映しない場合があるとし、国の生活賃金制度を策定中としている。現実的な予算は、実際の収入、住宅事情、島、国籍・居住区分、公私サービスの利用、輸入価格の変化を比較する必要がある。
セーシェルの生活費
セーシェルの生活費はセーシェル・ルピー(SCR)で計算され、島、住宅事情、世帯構成、居住者区分によって大きく異なる。住宅、輸入食品、公共料金、交通、通信、民間サービスが、月々の総額を大きく左右する。セーシェル消費者物価指数(CPI)は価格の変化を追うもので実際の価格水準ではないため、現在の地域価格に基づく家計予算の代わりにはならない。
ヒント
全国平均ではなく、実際の住宅、公共料金、食費、交通、通信費からセーシェルの予算を組み立てましょう。細かな日常支出より先に、居住する島、住宅状況、国籍・居住区分、公私サービスの利用を確認してください。これらの条件が結果を大きく左右する場合があります。補助や手当は、資格と申請が確認できるまでは条件付きの支援として扱います。

