2023年末の公的登録簿には、キルギスの宗教団体・組織が4,144件記載されていました。内訳はイスラム教3,743、キリスト教395、ユダヤ教1、仏教1、新宗教運動4です。この数値は登録された機関を示すもので、人口に占める宗教別の割合を示すものではありません。登録簿から信頼できる人口構成比を算出できないためです。宗教機関の集中度は地域によって異なります。 憲法は、宗教を持たない自由、宗教を変える自由、信仰を明かさない自由を含め、個人および集団の良心と宗教の自由を保障しています。また、平等と差別からの保護を定めています。国家と宗教団体は分離されています。宗教団体や聖職者が国の機関を指揮することはできず、宗教政党や宗教に基づく政治目的は認められていません。制限は、治安、公の秩序、健康、道徳、他者の権利などの理由により、憲法と法律に従う場合に限り認められます。宗教を理由とする扇動、強制、暴力、公的機関への干渉は禁止されています。 大統領府の下にある宗教問題・民族間関係国家機関は、一般にNADRMOと呼ばれ、地域代表、内閣、教育省、地方当局とともに中央規制業務を担います。イスラム教関係は、ムフティヤート(КМДБまたはДУМКとも呼ばれる)が、ムフティ、ウラマー評議会、地域のカズィヤート事務所と連携して調整します。正教会など他の教会は独自の内部指導体制を持ち、ムフティヤートの下には置かれていません。 宗教団体は、組織的な宗教活動を行う前に、通常、登録または再登録を受ける必要があります。原則として、キルギス国民で法的能力があり、州またはビシュケク市・オシ市など同一の行政区域に恒久居住する500人以上が必要です。活動は一般に登録区域内に限られます。証明書は最長10年間有効で、更新できます。申請は公式の宗教登録ウェブサイトから電子提出できます。審査は最長30暦日で、さらに30日延長される場合があり、最長60日です。手数料がかかり、金額はNADRMOが独占禁止当局とともに定めます。申請者には証明書、差し戻し、または拒否が通知され、行政手続きまたは裁判で不服を申し立てることができます。 個人の祈りや信仰のために、登録団体を設立する必要はありません。モスク、教会、礼拝所、宗教学校、基金、説教師、外国の宣教団体には、それぞれ異なる登録・地位要件があります。外国の宣教団体または宣教師には別個の登録が必要です。登録には、登録済みのキルギス宗教団体からの招待、外国団体の書類、保証・責任書、パスポートと翻訳書類、犯罪経歴証明、資金情報が必要です。審査には最長60日かかる場合があり、手数料が発生します。 2025年6月27日付内閣決議第372号は、宗教資料の制作、取得、保管、輸出入、配布を規制し、国による宗教学的審査を定めています。公共の場所、行政機関、幼稚園、一般学校、戸別広告での配布は禁止されています。ただし、宗教施設と宗教学校には例外があります。顔の識別を妨げる服装は、業務・役務または医療上必要な場合を除き、行政機関と公共の場所で禁止されています。確認できる規則は、その他の宗教衣服を一般的に禁じてはいません。 国立学校は世俗教育を行い、宗教機関から独立しています。宗教学校には登録または認可が必要です。教育免許の取得には、教育当局と権限を持つ宗教当局の承認が関わります。宗教教育の規則は、カリキュラム、教員、施設、資金、安全に関する証拠を対象とします。国家は「2022~2026年宗教政策構想」に基づいて宗教政策を調整します。NADRMO、その研究部門、自治体、宗教団体は、宗教間対話、宗教教育、過激主義・暴力の防止を支えますが、国家が神学上の判断を行うわけではありません。 オロゾ・アイットとクルマン・アイットは太陰暦に基づく祝日で、国の休日です。1月7日の正教会のクリスマスも国の休日です。イスラム教の礼拝では、ムフティヤートと地域のカズィヤート事務所の調整のもと、モスクでアイット礼拝(айт намаз)が行われるのが一般的です。ハッジとウムラの手配はムフティヤートまたはКМДБを通じて行われ、日程と料金は直接確認が必要です。礼拝、儀式、宗教祝祭、葬儀について全国共通の料金はなく、寄付や共同体負担は宗派・機関によって異なります。 ニカーフや教会婚は宗教儀式として行えますが、法的な婚姻・財産上の効力が生じるのは、国の民事身分登録機関ZAGSに登録した場合のみです。宗教儀式だけでは法的に認められた婚姻になりません。葬儀や服喪の儀式は、埋葬法と地域規則に従って行えます。家族の祝賀会や追悼の集まりは、公の秩序や慣習にも関わる場合がありますが、宗教上の祝日や儀式は宗教実践に含まれます。
キルギスの宗教
キルギスでは、良心と宗教の自由が保障され、憲法は国家と宗教団体を分離し、国教を認めていません。登録された組織ではイスラム教が最も大きな存在感を持ち、キリスト教、ユダヤ教、仏教、その他の宗教共同体も活動しています。組織的な宗教活動には一般に登録が必要ですが、個人は団体を設立せずに信仰を持ち、祈り、宗教を変えたり離れたりできます。
ヒント
目的に合う範囲で最も簡素な手続きを選びましょう。個人の礼拝に団体は不要ですが、モスク、教会、宗教学校、基金、説教活動、外国の宣教団体には地位の確認が必要で、多くの場合登録も求められます。登録は組織的活動の正式な経路となる一方、地域、報告、資料配布、審査の制約も伴います。宗教儀式と法的効力は分けて考えてください。婚姻・財産上の権利が必要なら、ニカーフや教会婚とあわせてZAGS登録を行います。

