2020年国勢調査では、15歳以上で職業に就いている人は30,110人でした。単純職は33%を占め、技能水準の低い農業・漁業、路上や市場での販売、一般労働などが含まれます。産業別では、卸売・小売業が29%、農業・漁業が23%、行政が14%でした。この数字から、キリバスでは正規の職業と実際の生計活動の両方が重要であることが分かります。 主な職業群には、沿岸・沖合漁業、養殖、水産加工、船舶運航、漁業監視、モニタリング、許認可があります。農業には、ココナツやコプラに関する仕事、作物栽培、畜産、家計を支える漁業、手工芸、地元での販売があり、特に離島で行われています。ほかに、建設、大工、配管、電気工事、機械、製図、運輸、倉庫、宿泊、観光、家事サービス、エネルギー、情報技術などの分野があります。公的部門には、行政、地方のカウプル(Kaupule)サービス、警察、司法、財務、監査、インフラ、公共事業が含まれます。教育と医療には、教員、講師、看護師、助産師、医師、関連医療職、保健監督官などがいます。 就職要件は職によって異なります。比較的形式要件の少ない政府職や支援職では、中学3年相当または9年生相当の就学歴で応募できる場合があります。キリバス工科大学(Kiribati Institute of Technology)の職業資格証明(Trade Certificate)は、建設、大工、関連職に役立ちます。専門職、管理職、規制職では、一般にディプロマまたは学士号が求められます。例として、工場技術者には職業資格証明(Trade Certificate)と1年の経験、教育担当官には教育ディプロマ(Diploma in Education)、観光担当官には観光学の学位が求められる場合があります。情報技術、建築、測量、法律、財務の職では通常、関連分野の学位と実務経験が必要です。校長には、教員経験を伴う教育学士、またはより長い経験を伴う上位資格が必要となる場合があります。資格を持っていても、各求人独自の要件があるため、採用が保証されるわけではありません。 海事分野の仕事には別の資格取得経路があります。雇用・人的資源省(Ministry of Employment and Human Resource)管轄の海員訓練センター(Marine Training Centre)は、1978年の船員訓練、資格証明及び当直基準に関する国際条約(International Convention on Standards of Training, Certification and Watchkeeping for Seafarers、STCW)の基準に沿って人材を育成します。三級機関士(Marine Engineer Class III)には、機関整備士資格と2年の経験が必要となる場合があります。二級(Class II)では、機関整備士または機関部甲板員(Able Seafarer Engine)の資格と3年の乗船経験が求められる場合があります。甲板部・機関部での昇進は、乗船期間、試験、証明書、該当する免許によって決まります。キリバス国外での就職を目指す船員にとって、国際的な資格承認は重要です。 医療職には分野別の規制があります。医師と歯科医師には登録が必要で、未登録での診療や専門職名の使用は認められていません。看護師と助産師は、委員会と登録簿によって管理されています。教職は教育省が定める要件に従います。キリバスには全職業を網羅する単一の登録簿はなく、免許や登録の要件は分野によって異なります。漁業にも、免許や現地船舶所有に関する基準を含む2010年漁業法(Fisheries Act 2010)の要件があります。 政府採用は通常、求人の公示、申請書、裏付け資料から始まります。求人に記載された締切前に、申請書類を紙でバイリキの雇用・人的資源省本部へ提出します。通知に定めがある場合は、その後、試験などの選考段階があります。訓練機関はそれぞれ独自の入学要件、費用、課程期間を定めています。全職業を網羅する信頼できる全国的な費用・期間一覧はありません。乗船期間やSTCW要件を含めると、海事分野のキャリア形成には数年かかります。 海外就労には別の経路があります。応募者は島嶼評議会(Island Council)に登録し、その後、事前選考委員会(Pre-Selection Committee)と海外雇用ユニット(Overseas Employment Unit)による審査、最終選考を経て、キリバス工科大学(Kiribati Institute of Technology)または海員訓練センター(Marine Training Centre)で出発前訓練を受ける場合があります。参加の可否は制度や雇用主によって異なり、資格、市民権、健康・体力、書類、受入枠などが条件となります。RSE、SWP、PLS、Sealordの各機会には、それぞれ独自の基準と時期があります。 2015年雇用・労使関係法典(Employment and Industrial Relations Code 2015)は、書面による雇用契約を作成し、労働者にその写しを渡すよう定めています。報告されている最低時給は、民間雇用と民間建設では$1.30、外国資金によるプロジェクトと建設では$3.00です。一般的な上限は1日8時間、週40時間で、1日あたり少なくとも12時間、週あたり48時間の休息と、6時間勤務後の休憩が必要です。時給・日給・週給の労働者は通常月2回、月給・年給の労働者は通常月1回支払われます。勤続6か月後、産休は12週間で最低25%の支給、病気休暇は年間最大20労働日、慶弔休暇は年間3日です。解雇には書面による理由と通知が適用されます。 2015年労働安全衛生法(Occupational Health and Safety Act 2015)は、雇用主に対し、安全装備の費用を労働者に負担させず、安全な職場環境を提供するよう求めています。差し迫った重大な危険がある場合、労働者はその場を離れることができます。監督官は職場を検査し、記録を調べ、差し迫った危険がある場合に作業を停止させることができます。従業員が25人を超える職場には、労働安全衛生委員会が必要です。漁業、海事、建設、運輸、離島での仕事、気候への曝露には、特有の安全面・物流面のリスクがあります。 政府、正規サービス、キリバス工科大学(Kiribati Institute of Technology)、海員訓練センター(Marine Training Centre)は、南タラワとバイリキに集中しています。離島では農業、漁業、手工芸、カウプルのサービス、インフォーマルまたは自給を中心とする仕事への依存度が高くなります。キリスィマスィ島(Kiritimati)、ライン諸島、フェニックス諸島では、移動、供給、サービスの条件が異なります。公務員の昇進は給与等級と定員登録簿に沿って進みますが、補佐職・担当官から上級担当官、部門長、局長へ移るには、新たな求人に応募し、適切な資格と経験を備える必要があります。海事分野の昇進は、職位、乗船期間、資格証明、免許に従います。技能向上は国内または海外での就職を後押ししますが、自動的な昇進につながるものではありません。
キリバスにおける職業
キリバスの職業には、漁業、農業、商業、建設業から、行政、教育、医療、運輸、観光、情報技術まで幅広い分野があります。正規の職は通常、公務または各産業の職種分類に沿っており、資格が求められます。一方、離島ではインフォーマルな活動や自給を中心とする仕事も多くあります。就職には、政府の求人への応募、キリバス工科大学(Kiribati Institute of Technology)または海員訓練センター(Marine Training Centre)の課程、専門職登録、あるいは海外就労の選考手続きが関わる場合があります。
ヒント
職業名だけで判断せず、仕事の環境、応募に必要な証明、現実的なキャリアの進み方を照らし合わせて選びましょう。政府職、規制対象の医療職、教職、海事、漁業、技能職、インフォーマルな仕事、海外就労では、確認すべき点が異なります。特に船での移動、建設、離島での物流、海外選考が関わる場合は、仕事を引き受ける前に書面の労働条件と安全情報を確認してください。

