保健医療省(MHMS)は、公衆衛生の啓発、予防、予防接種、スクリーニング、治療、妊産婦・新生児ケア、子どもの健康、生殖医療、家族計画、メンタルヘルス支援、慢性疾患の経過観察を提供します。診療所や調剤所では通常、地域看護師と看護助手が地域医療を担います。保健センターには通常、医療助手または地域助産師がいます。病院では外来・入院診療、診断、医薬品、母子保健、一般的な病気やけがの治療を行います。 通常の紹介経路は、診療所から保健センター、地区病院へと進み、必要なら南タラワのトゥンガル中央病院に紹介されます。同病院は国の紹介先として、専門医療、急性期医療、慢性疾患の支援、手術を担います。ベティオ病院は南タラワの地域ニーズに対応し、キリバス南部病院はギルバート諸島南部を、ロンドン・キリスィマスィ病院はライン諸島とフェニックス諸島を担当します。病院は周辺地域の初期医療も提供します。 公式計画に記載された施設数は、基準日や施設の定義が異なるため一致しません。国家保健戦略計画2020~2023は、紹介病院1、地区病院3、保健センター37、診療所74、政府施設115を記載しています。2016年の保健構想文書は、トゥンガル中央病院1、その他の病院3、保健センター30、診療所75を記載しています。これらは計画上の公的ネットワークを示す数字であり、どの島でも同じ水準のサービスが保証されるわけではありません。 32の環礁と1つの隆起島の間で、医療へのアクセスには大きな差があります。外島の一部は病院まで船で数日かかり、船便や航空便が不定期なこともあります。地域診療所には看護師が1人しかおらず、電気、水、滅菌器具、感染対策用品、通信手段が限られる場合もあります。専門手術、複雑な診断などの高度医療は国内で限られており、必要な能力がない場合、MHMSが海外治療を手配することがあります。 政府の医療サービスは市民と居住者には無料とされ、処方された必須医薬品や手術材料も政府の仕組みでは通常無料です。ただし、医薬品の供給は大きな制約で、全国で安定して入手できるわけではありません。交通、宿泊、海外紹介、民間・非政府機関の医療、地域で入手できない医薬品には別途費用が発生することがあります。全国共通の保険加入要件や公的な待ち時間基準は、確認できる国の情報では定められていません。 2019年には、糖尿病や高血圧を含む非感染性疾患が死亡の54%を占めたため、予防と継続診療が重要です。公衆衛生活動は、結核などの感染症、喫煙、栄養、身体活動、水と衛生、環境衛生にも取り組みます。2024年の全国値では、DTPワクチン3回目の接種率は94%、麻しんワクチン2回目は47%でした。全国値では島ごと、集団ごとの差が見えないことがあります。2024年には子どもの15%に発育阻害が報告されました。2019年は、出産の92%で熟練介助者が立ち会い、86%が医療施設で行われました。 緊急時の救急車番号は994とされ、外国当局の情報には一般緊急番号として999も掲載されています。MHMSの緊急医療チーム、キリマット(KIRIMAT)は感染症の流行や保健上の緊急事態に備えていますが、通常の島内救急車や交通サービスに代わるものではありません。海上救急支援は保健制度内で計画されていますが、実際の応答時間は島、天候、利用可能な交通手段に大きく左右されます。新しいベティオ病院の産科・小児科病棟は2025年10月20日に開設されました。移行期間中、旧ベティオ病院は外来と救急の機能を継続して提供している、または提供していました。入院は臨床医が判断し、来訪者や付き添いの規則は施設ごとに異なります。 医薬品の物流にはmSupplyが使われ、太平洋地域の電子診療記録システムであるタマヌ(Tamanu)が導入されています。以前の記録は一部が紙で、断片化していました。データの質とシステム間の互換性には、なお限界があります。遠隔医療や遠隔臨床支援は保健制度の計画に含まれますが、すべての島で同じように利用できるわけではありません。 継続診療には、糖尿病・高血圧の経過観察、服薬継続、妊産婦・産後ケア、子どもの予防接種と栄養確認、再紹介の指示が含まれることがあります。リハビリやメンタルヘルスの継続支援は地域によって異なります。伝統的治療者や伝統的助産者は、一部の共同体で、地域の薬、マッサージ、妊娠中の支援、出産介助、産後ケアなどを通じ、今も実際的な役割を果たしています。こうした実践は生物医学的医療と併用されることもありますが、確認できる証拠では保健制度に正式統合されていません。MHMSは政策、財政、人員、施設、医療提供を担います。財務・経済開発省は財政監督と計画を支え、国際パートナーは技術・インフラ面で支援します。患者の権利、同意、記録、苦情、異議申立てについて全国一律の手続きは、確認した資料では特定されていないため、施設ごとの規則を確認してください。
キリバスの医療と健康
キリバスの医療は、保健医療省(MHMS)が主導する公的ネットワークを中心に提供されています。地域診療所や保健センターから地区病院、南タラワのトゥンガル中央病院までを含み、地域の対応能力が足りない場合は紹介が行われます。公的サービスは市民と居住者には通常無料ですが、交通、宿泊、海外治療、入手できない医薬品には費用がかかる場合があります。
ヒント
定期診療、予防、継続的な経過観察には、最寄りの公的診療所または保健センターを利用します。ただし、病院への紹介が必要になりそうな場合は早めに確認してください。外島では、交通、医薬品の入手、通信が診療方針と同じくらい計画に影響します。薬、紹介、経過観察の指示を自分でも明確に記録し、旅行や非政府機関の医療を手配する前に別途費用を確認します。

