カーボベルデの伝統は主に家族、地域団体、音楽家、職人、文化施設、自治体、ディアスポラのネットワークによって維持されています。Instituto do Património Cultural (IPC)(文化遺産研究所)、特に無形遺産局は、共同体と協力して無形遺産を調査、目録化、記録、保護します。文化創造産業省は文化政策、創作活動、言語、工芸、保護措置を支援します。教育省は教育や学校教材を通じた継承を支援する場合があります。こうした機関は、実践を行い、教え、変化させていく人々に取って代わるものではありません。 タバンカは、連帯、儀礼上の役割、音楽、行列、共同の食事、地域組織を組み合わせた共同体の伝統です。準備にはサルヴァ、コルテ、ブスカ・サント、行列、バトゥク、装飾、共同の義務が含まれることがあります。参加者は会費を出し合い、作業を組織し、寄付やディアスポラからの送金を受け、団体の用具を維持する場合があります。公開部分では来訪者を迎えることがありますが、Tabanca-Corte、非公開の準備、特定の役割は招待または地域団体への加入を条件とする場合があります。ユネスコはSalineiroのタバンカについて、継承上の困難を記録しています。 年間行事には、5月3日のサンタ・クルス、6月13日のサント・アントニオ、6月24日のサン・ジョアン、6月29日のサン・ペドロがあります。Festas juninas(6月祭)やromarias(巡礼祭)は典礼の場を持つことが多い一方、伝統的な意味は社会組織、音楽、移動、衣服、共同の祝祭にもあります。サント・アンタン島ポルト・ノーヴォのサン・ジョアンには、約23キロの巡礼があります。サン・ニコラウ島にはプライア・ブランカのDesfile de Macela、ブラヴァ島にはノーヴァ・シントラのCola/Colá San Jon、フォゴ島には5月1日のサン・フィリペに結びつくBand(e)ironaとTalaia Baixoの伝統があります。地域ごとに日程や儀礼は異なります。 モルナは歌、詩、踊りを組み合わせ、愛、別れ、離別、帰還、海、故郷への愛着を扱います。ギター、カヴァキーニョ、ヴァイオリン、ウクレレ、ピアノ、打楽器、ベースで演奏されることがあります。口伝えの指導が今も中心で、各島のワークショップ、ラジオ、演奏会、祭り、Todo Mundo Cantaの番組も継承を支えます。フナナーは歌詞、音楽、踊りが結びついた形式です。バトゥーケ/バトゥクでは、女性の輪でチャベタを演奏することがよくあります。コラデイラ、フィナンソン、シンボアも地域の形式です。モルナは2019年にユネスコ登録されました。国内の文化遺産分類では、2017年にサン・ジョアン祭、2019年にタバンカとカーボベルデ語が登録されています。 モルナは出産、洗礼、結婚式、家族の集まりでも演奏されます。タバンカは相互扶助、共同作業、経済的連帯を組織する場合があります。弔いと宗教的要素が伝統の一部となることはありますが、この項目では教義ではなく社会的・文化的機能を扱います。伝統衣装に全国共通の服装規則はありません。祭りの衣服、旗、ハンカチ、十字架、人形、人物像、青空布、行列用の装飾品は地域や儀礼上の役割を示すことがありますが、意味は共同体によって異なります。 工芸には、サンティアゴ島サンタ・カタリナのFonte Limaの陶器があります。主に女性や小規模事業者が粘土を入手・準備し、手で成形して薪窯で焼きます。製品にはpotte、binde、moringue、pucarinhaがあります。ほかの陶器の産地には、Trás-os-Montes、サンティアゴ島タラファル、ボア・ヴィスタ島ラビルがあります。Fonte Limaの解説センターでは見学、ワークショップ、販売を行います。入場料は国民100 CVE、外国人200 CVEで、12歳以下の子ども、学生、高齢の国民は無料です。開館時間は月~金曜の09:00~17:00、土曜の09:00~13:00です。ほかの文化遺産工芸には、シンボアの楽器づくりとPano di Terraの織物があり、サンタ・カタリナ、サン・サルヴァドール・ド・ムンド、サン・ミゲルで活動が記録されています。 サンティアゴ島では、プライア周辺、Chã de Tanque、Achada Grande、Várzeaのタバンカのほか、バトゥク、フィナンソン、Pano di Terraなど、最も幅広い伝統が記録されています。マイオ島ではTabanca Djarmaiと、12の共同体を人形や人物像が巡るサンタ・クルスの祭りがあります。サン・ヴィセンテ島とミンデロは、カーニバル、サン・ジョン、幅広い音楽・文化ネットワークで知られます。サント・アンタン島はポルト・ノーヴォのサン・ジョン、ブラヴァ島はノーヴァ・シントラのサン・ジョン、サン・ニコラウ島はプライア・ブランカの伝統、フォゴ島はBand(e)ironaとTalaia Baixoで知られます。サル島とボア・ヴィスタ島にも地域・ディアスポラ・観光関連の文化活動がありますが、共同体の構造は一様には記録されていません。 公開祭り、行列、コンサート、博物館、ワークショップ、文化センターで伝統に触れることができます。全国共通の参加要件はありません。特定のワークショップや博物館の利用は、開館時間や事前予約によります。儀礼の場、地域での役割、非公開の準備への参加は、該当する共同体の規則に従います。資金源は会費、寄付、公的・民間の支援、ディアスポラからの送金などで、装飾、楽器、衣服、用具、食事、団体内の義務に費用がかかることがあります。共同体は楽器、衣装、場所を維持し、公的機関には共同体の同意を得た記録、保護、支援が期待されます。参加自体に全国共通の公的義務はありません。 継承は今も主に口伝え、家族、共同体を通じて行われます。目録、国内の文化遺産分類、ユネスコ認定、博物館、ワークショップ、ラジオ、祭り、学校教材がそれを補います。現在の保護・生計事業には、Fonte Limaの陶芸センター、Pano di Terraの目録化と計画中のセンター、シンボアの目録作成があります。リスクには、一部のタバンカの継承の弱まり、材料と資金への依存、移住とディアスポラ内の距離、観光に伴う標準化・商業化があります。歴史、宗教、食文化と合わせて伝統を説明する場合も、実践に関係する文化的機能の範囲にとどめてください。
カーボベルデの伝統
カーボベルデの伝統は、音楽、祭り、家族行事、工芸、衣服、地域の言語を通じて共同体の暮らしを表す、受け継がれ繰り返される慣習です。全国共通の加入制度や統一規則はなく、島、町、家族、ディアスポラの共同体によって実践は異なります。Tradison di tera(地域に根ざした伝統)とPatrimónio Cultural Imaterial (PCI)(無形文化遺産)は、共同体が伝える生きた遺産を指します。モルナ、タバンカ、バトゥーケ/バトゥク、フナナー、地域工芸がその幅を示します。公開行事には一般に参加できますが、儀礼上の役割、非公開の準備、地域団体への加入は、共同体の規則、招待、家族関係によります。
ヒント
カーボベルデの伝統は、訪問者向けの全国一律のプログラムではなく、地域が運営する生きた実践として考えてください。公開参加を希望する場合は一般公開の祭り、予定を立てて学びたい場合は博物館やワークショップを選び、共同体や儀礼への参加は地元団体が役割を認めた場合に限ります。到着前に島、実践、日程、参加条件、予算を確定してください。

