カメルーンの自然地域は、南部、東部、南西部のギニア・コンゴ系常緑熱帯雨林から、カメルーン火山列に沿う山地林・草原まで広がっています。アダマワ高原と北部には森林とサバンナの移行帯があり、北部と極北部にはスーダン・サヘル系サバンナ、ヤエレ湿原とワザ・ロゴーヌ氾濫原、チャド湖の湿地があります。大西洋岸には河口、マングローブなどの沿岸湿地があります。主な河川・湿地系には、ジャ川、サンガ川、ンテム川、ロゴーヌ川、ベヌエ川が含まれます。 この多様性は高い種多様性と地域固有性を支え、とくに高地で顕著です。絶滅が危惧される、または文化的に重要な種には、森林・サバンナのゾウ、ゴリラ、チンパンジー、ライオン、キリン、カバ、センザンコウ、多くの鳥類が含まれます。ジャ動物保護区では哺乳類109種、鳥類360種、魚類61種が記録されています。モアビ、Baillonella toxisperma、イルヴィンギア属、グネトゥム属、リシノデンドロン属、ダクリオデス属、ガルシニア属などの森林植物や薬用植物も、地域の食、健康、生計を支えています。 公的制度は複数の機関に分かれています。森林・野生生物省(MINFOF)は森林・野生生物政策、保護区管理、目録、回復、狩猟・動物相の規則を主導します。環境・自然保護・持続可能な開発省(MINEPDED)は環境、生物多様性、気候政策を主導します。首相は政令により一部の保護区を設置、拡張、分類します。市町村と地域共同体は市町村有林、地域共同体の森林、地域管理に参加します。ユネスコとラムサール条約による国際的な指定は国際的な認知をもたらしますが、カメルーンの国内行政に代わるものではありません。 2025年の公式財政枠組みには、国立公園22か所、野生生物保護区5か所、サンクチュアリ6か所、動物園3か所が記載されています。主な保護地域には、ワザ、ベヌエ、ブバ・ンジダ、ファロ、コルプ、カンポ・マアン、ロベケ、ブンバ・ベック、ニキ、ムペム・エ・ジム、ンバム・エ・ジェレム、ドゥアラ・エデア、カメルーン山があります。ジャ動物保護区とサンガ・トリナショナルはユネスコ世界遺産です。ユネスコの人間と生物圏計画には、ワザ、ベヌエ、ジャ、コルプ熱帯雨林、ドゥンバ・レイ、タカマンダ・クロスリバー・ゴリラ生物圏保護区が含まれます。カメルーンには約827,060ヘクタールを占めるラムサール登録湿地が7か所あり、ワザ・ロゴーヌ氾濫原、リオ・デル・レイ、ンテム川流域、チャド湖、サンガ川流域、エボゴ、バロンビ・ムボ湖などがあります。 1994年1月20日の法律第94-01号が、森林、野生生物、漁業の主な枠組みです。保護区の設置、拡張、分類は適用法令の手続に従い、影響を受ける権利に補償が必要となる場合があります。周辺の地域共同体には、法的限度内で森林、野生生物、漁業資源を個人利用するdroits d'usage(利用権)が認められる場合があります。これらの権利は保護種には及ばず、一般に国立公園、厳正生態保護区、動物園、狩猟牧場では認められません。指定によっては、野生生物保護区、サンクチュアリ、緩衝地帯で限定的な利用が可能な場合があります。国有林への立入りも制限または禁止されることがあります。 コミュニティ森林は、境界が明確で、資源目録、地域協議、管理計画があり、国の認可・監督を受ける、法的に認められた地域団体です。商業利用は個人のdroits d'usage(利用権)とは異なります。狩猟、漁業、放牧、非木材林産物の採取、薬用植物の採集には、それぞれ異なる許可や管理規則が適用される場合があります。持続可能な野生生物管理では、MINFOFと地域共同体の活動に加え、地域の狩猟・生息環境データ、適応型の規則、代替生計手段を組み合わせます。 自然を活用した訪問には、野生生物観察、バードウォッチング、トレッキング、森林やサバンナの訪問があります。保護地域への入域は、無制限の立入りを意味しません。訪問料金、開園時間、許可の期限は全国一律ではないため、対象地のMINFOF事務所または保護区管理者に確認してください。調査や教育にも場所と機関に応じた許可が必要です。ムバルマヨ国立林業学校とガルア野生生物学校は専門教育を提供し、生物圏保護区は保全、監視、調査、教育、持続可能な開発の学びを支えます。先住民・地域住民の生態学的知識は生態系の理解と管理に貢献しますが、自然教育全般に共通する全国資格や料金はありません。 自然環境の圧力は地域で異なります。北部と極北部は干ばつ、砂漠化、土地劣化、野火、水不足に直面します。ワザ・ロゴーヌ盆地と沿岸部では洪水が起こります。高地と森林地帯では浸食や地滑りがあり、海岸では侵食、海面上昇、洪水がリスクとなります。リンベとクリビは火山・地震リスクにさらされています。気候変動は水、森林、湿地、魚資源、野生生物への圧力を高めます。緊急対応と災害支援は主に災害管理の分野で扱われます。ここでは自然環境と関連リスクに焦点を当てます。 違法伐採、密猟・野生生物犯罪、生息地の喪失、農地拡大、採掘、インフラ、過放牧、季節移牧、人間と野生生物の衝突は、自然保護と慣習的・地域的な利用を対立させる場合があります。そのため、保護区の境界、参加型管理、コミュニティ森林、密猟対策、監視、補償、利益分配は相互に関係する管理課題です。個人と団体は保護区規則、種の保護、許可、割当量、管理計画に従わなければなりません。地域共同体の参加・管理権も適用法令の範囲内で認められ、合意された保護・利用規則を守る責任があります。
カメルーンの自然
カメルーンには、熱帯雨林、山岳地帯、サバンナ、湿地、河川、海岸、マングローブがあり、動植物の多様性に富んでいます。自然保護は国立公園、野生生物保護区、サンクチュアリ、コミュニティ森林、国際的な指定を組み合わせています。地域共同体も定められた規則のもとで森林、漁業、野生生物資源を利用します。立入り、調査、レクリエーション、商業利用は、場所、所管当局、許可、管理計画によって異なります。
ヒント
目的に合わせて自然地域と立入り方法を選んでください。訪問、調査、個人利用、商業活動にはそれぞれ異なる規則があります。費用や旅行を決める前に、場所の指定、所管MINFOF事務所、許可、料金、開園時間、期限を確認してください。地域利用権を一般的な立入り権とみなさず、地域ごとの自然災害と保護制限も考慮してください。

