アンドラではローマ・カトリック教会が地域社会で主流です。教会組織上は国全体がウルジェイ教区に属し、その司教はアンドラの二人の共同大公の一人でもあります。7つの教区(parròquies)と各教区の司祭、メリチェイ聖堂(Santuari de Meritxell)が、国内に広がるカトリックの体制を形づくっています。イスラム教、ユダヤ教、聖公会、正教会、ヒンドゥー教、アドベンチスト、バハイ教、モルモン教、新使徒教会、エホバの証人などの共同体もアンドラに存在することが確認されています。全国的な信者数や完全な宗教統計はありません。 憲法は良心と宗教の自由、個人・共同体による宗教実践を保護します。宗教的信念を明かす義務はありません。制限が認められるのは、公共の安全、秩序、健康、道徳、他者の基本的人権など、法律上の根拠がある場合に限られます。カトリック教会には特別な協力・法的地位もあります。2008年の聖座とアンドラの協定は、教会組織、教会法上の婚姻、宗教教育、教会財政などを規定しています。 礼拝や宗教的ケアは通常、該当する教区、共同体、団体が運営します。カトリックの礼拝や秘跡はアンドラ全域で比較的広く利用できます。少数派の共同体は、賃貸または共有の施設を使う場合があります。開館時間、宗教的ケア、儀式、利用施設、料金の有無は各機関に直接確認してください。宗教儀式に全国共通の公定料金表はありません。 国の祝日カレンダーは毎年定められ、教区の祝日が追加されます。宗教に由来する日には、Nadal(クリスマス)、Reis(公現祭)、Divendres Sant(聖金曜日)、Pasqua(復活祭)、Pentecosta(聖霊降臨祭)、Assumpció(聖母被昇天祭)、Tots Sants(諸聖人の日)、Immaculada Concepció(無原罪の御宿り)、Nadal、Sant Esteve(聖ステファノの日)などがあります。9月8日のメリチェイの聖母(Nostra Senyora de Meritxell)の日は国民の祝日で、メリチェイ聖堂での主要な聖体祭儀が行われ、広く知られています。小規模な宗教共同体の祝日は全国的な祝日ではありません。休暇は雇用や学校の状況に応じて調整する必要があります。 アンドラの教育制度では、義務教育期間中にカトリックの宗教教育を提供します。参加は任意で、参加しない生徒には倫理、価値観、民主主義史の代替授業があります。公立学校では、学校時間、授業、カリキュラム上の補完活動中に目立つ宗教的標識・シンボルを着用することは、固有のものまたは必要なものでない限り、一般に禁止されています。この規則をフランス系・スペイン系学校部門に自動的に適用することはできません。 2025年8月19日以降、司法省は宗教団体公簿(Registre d’entitats religioses)を運営しています。非営利の宗教団体は一般に、少なくとも20人の自然人と、完全な法的行為能力を持つアンドラ国民または居住者の成人1人以上を必要とします。申請は手続きサービス(Servei de Tràmits)を通じて行い、無料です。通常2か月以内に判断され、さらに2か月延長される場合があります。登録により法人格と非営利団体一般の利益が付与されます。その後、変更は通常3か月以内に届け出る必要があり、運営申告(de funcionament)は通常2年ごとに提出します。外国団体は、設立国での登録、認定証明、該当する場合はアポスティーユまたは公証、翻訳を提出する必要があります。濫用的または違法な布教活動は登録を妨げることがあります。未登録団体の場合、構成員は債務について連帯責任を負います。カトリック教会には独自の憲法・条約上の枠組みがあります。10年間活動がない場合、登録が取り消されることがあります。 法律第2/2025号第14条(Llei 2/2025 Art. 14)により、政府は登録済み宗教団体との連絡・対話窓口を設けなければなりません。宗教間対話グループ(Grup de diàleg interreligiós)は、アンドラ・ユネスコ国内委員会(Comissió Nacional Andorrana per a la UNESCO)と協力します。また、カタルーニャ宗教議会(Parlament Català de les Religions)は2024年にエスカルデス=エンゴルダニで開催されました。すべての宗教共同体を統括する独立した国の包括機関は、確認されていません。 宗教上の洗礼、成人・入信儀式、結婚式、葬儀、埋葬は該当共同体が手配します。宗教儀式だけでは通常、必要な市民登録の代わりになりません。教会法上の婚姻では、司祭が証明書を市民登録局(Registre Civil)に送付します。出生、婚姻、死亡の証明書は教区の記録所ではなく市民登録局から取得します。多宗教墓地が現在運用されていることは確認されていません。2026年8月27日付の報告によると、水文地質評価を受けてラ・プラナの候補地は却下され、政府は代替地を探しています。ユダヤ教またはイスラム教の埋葬については、担当機関に事前確認してください。
アンドラの宗教
アンドラでは、信仰を持つこと、宗教を変えること、実践すること、または無宗教であることの自由が保護されています。ローマ・カトリック教会は国内に広く根づき、教会組織上はウルジェイ教区の7つの教区に編成されています。小規模な宗教共同体も複数あります。祝日、宗教教育、宗教婚、宗教団体の登録には、それぞれ国や共同体の規則が適用されます。
ヒント
すべての宗教を扱う中央機関はないため、希望する儀式、場所、日程に応じて該当する宗教共同体へ直接連絡してください。祝日、宗教教育、儀式は早めに担当機関と確認し、宗教行為と必要な行政登録を区別します。独自の法人格が必要な宗教団体には登録が特に有用です。未登録の場合、構成員が連帯して個人責任を負います。

