北朝鮮では、プロテスタント、カトリック、仏教、天道教の各共同体が、朝鮮基督教連盟、朝鮮仏教徒連盟、朝鮮カトリック協会、朝鮮天道教中央指導委員会など、国家に認可された団体を通じて活動しています。主に平壌にあると報告されている認可施設には、鳳岫教会、七谷教会、長忠聖堂、貞栢正教会があります。仏教寺院は多くの場合、主に文化遺産施設または統制下の施設として機能しており、一般住民が地域で利用できるかは不明で、厳しく制限されています。外国人、外交官、組織されたツアー団体は、住民よりも認可施設を利用しやすい場合があります。 憲法第68条は、形式上、信仰の自由を定めていますが、宗教施設や儀式には国家の認可が必要です。同条は、外国勢力との関係や国家・社会秩序への害に結び付くとみなされる活動も制限しています。2021年の青年教育保障法第41条は、若者が宗教や迷信を実践することを禁じています。2020年の反動思想文化排撃法は、宗教その他の禁止された行為への制裁を強化しました。実際には、国連やその他の監視者は、宗教の自由が事実上存在しないと述べています。 私的または地下のキリスト教ネットワークが報告されていますが、その規模や構造は確認できません。報告された事例によれば、聖書を所持すること、祈ること、密会すること、宣教師と連絡を取ることは、拘禁、強制労働、拷問、処刑という深刻な危険につながる可能性があります。シャーマニズムの実践や占いは、一般に「미신(迷信)」と呼ばれ、迷信または非社会主義的行為として取り締まりの対象にもなります。OHCHRが報告した事例には、墓の場所を占いで特定したとして2018年に終身刑を受けた人が含まれます。監視、密告、思想教育が宗教活動に影響し、連座制(연좌제)の下では、報告上、罪の影響が最大3世代に及ぶ場合があります。 チュチェ思想と金日成・金正日主義が国家の支配的な思想枠組みであり、宗教は国家統制に従属するものと扱われています。独立した登録、自由な宗教集会、宣教活動、宗教教育、改宗について、信頼できる法的・実務的な経路はありません。正式な宗教教育は限られ、国家の監督下にあります。平壌神学校や仏教研修が報告されていますが、現在の入学規則、カリキュラム、資格、費用は明らかではありません。 宗教別の信者数を示す、信頼できる現在の国勢調査はありません。2002年の政府数値は、プロテスタント約12,000人、仏教徒10,000人、カトリック信者800人、天道教徒15,000人としていました。外部のキリスト教徒数の推計は約10万~40万人ですが、政府数値とは比較できず、人口の確定値ではなく不確実な推計として扱うべきです。シャーマニズムや占いの実践者数についても、信頼できる数値はありません。 住民が利用できる宗教上の祝日、私的な礼拝、公的な祝祭について、信頼できる開かれた年間予定はありません。国家に認可された儀式は施設内で行われる場合がありますが、独立した宗教行事を安全に行えるとは限りません。住民向けの洗礼、聖餐、按手、仏教儀礼、宗教婚・宗教葬は、透明性のある形で規制されていません。認可された儀式が可能な場合はありますが、私的な儀式は確認できず危険を伴います。民事登録などの公的手続きは、宗教機関ではなく国家制度が扱います。 朝鮮宗教人協議会と国家の宗教連盟は、対外連絡と対話のための統制された経路を提供しています。外国や韓国との宗教交流は過去に報告されていますが、政治的緊張と新型コロナ後の状況で交流は大幅に減少しました。全国的な独立した宗教間対話は、確かな形では記録されていません。宗教上の費用、寄付、登録期限、待機期間、対応人数について、信頼できる公開数値はありません。状況はおおむね全国的な傾向を示していますが、地域ごとの差について信頼できる情報はありません。
北朝鮮の宗教
北朝鮮では宗教活動は厳しく国家に管理され、独立した宗教実践は実効的に保護されていません。憲法は形式上、信仰の自由を認めていますが、礼拝、宗教教育、改宗、私的な集会への参加は厳しく制限されています。認可された宗教施設は、主に統制下の公的、文化的、または外国人向けの役割を果たします。
ヒント
北朝鮮で独立した宗教活動を行うことは、通常の法的選択肢ではなく、本人の安全に対する深刻なリスクとして扱ってください。認可施設を訪問できても、自由なアクセスがあることを意味しません。私的な集会、聖書の所持、宣教師との連絡、未認可の儀式を安全だと考えないでください。明確に認可された経路だけを使い、憲法の文言だけで宗教活動が保護されるとは考えないでください。

